「防災ラジオ」貸し出しへ 取手市、希望市民に有償で 屋外無線「聞き取りにくい」に対応
毎日新聞2019年12月29日
取手市は、緊急地震速報や避難情報などを流す「防災ラジオ」を、希望する市民に有償で貸し出すことを決めた。これまで屋外の防災行政無線で流していた内容を家庭でも聴くことができる。緊急時以外は、一般のラジオとして使用できる。
屋外の無線は「聞き取りにくい」といった苦情が相次いでいた。特に雨音で音声が分かりにくくなるという。このため、屋内ではっきりと聞き取れる280メガヘルツ(ポケベル電波)の防災ラジオの貸し出しを決めた。
防災ラジオの導入に合わせ、屋外の無線も同じ周波数へと変更する。従来は、職員がマイクで肉声で伝えていたが、変更後は職員が作成した情報が音声に変換され、無線とラジオの両方で流れる仕組みとなる。
申し込みの受け付けは来年1月17日までで、貸し出しは3月から始まる見通し。防災ラジオは1350台(うち聴覚障害者向けの文字機能付き250台)。費用は1台2000円(文字機能付きは3000円)。問い合わせは同市安全安心対策課(0297・74・2141)。