色鮮やかなデザインの新船「とりで」利根川で

毎日新聞 20200302

 利根川の渡し船として取手市が運航している「小堀(おおほり)の渡し」の新船「とりで」が1日、就航した。船体のデザインは、東京芸術大の日比野克彦美術学部長が担当。市の鳥カワセミが水面に映った時の輝きをイメージした。デッキからの眺望が観光客らに喜ばれそうだ。

 小堀の渡しは1914(大正3)年に運航開始。利根川を挟み、市街地と小堀地区を往復している。新船の操舵(そうだ)室は、船尾から船首に移った。船頭の栗林正弘さん(50)は「見やすくなったため漂流物も回避しやすい」と話した。

 1日、左岸の取手ふれあい桟橋そばで就航式があり、市議や地元住民の代表らが試乗した。仲町地区市政協力員の藤澤幸一さん(80)は「乗り心地も良く、デッキは最高の展望台」と語った。

 市は就航を記念して8日まで無料で運航する。乗船場は「小堀」「取手緑地運動公園駐車場前」「取手ふれあい桟橋」の3カ所。1周約50分。問い合わせは市水とみどりの課(0297・74・2141)。

Tags: ,

Leave a Reply