《いばらき紀行》利根町 古道、兵の息吹

茨城新聞 20200614

《いばらき紀行》利根町 古道、兵の息吹

地元のボランティアグループなどが整備の手を入れる鎌倉街道。落ち葉に覆われた土道沿いには巨樹や石造りの社もある=利根町奥山地元のボランティアグループなどが整備の手を入れる鎌倉街道。落ち葉に覆われた土道沿いには巨樹や石造りの社もある=利根町奥山
利根町北部の新興住宅地近くの里山に、鎌倉時代の古道数百メートルがひっそりと残る。武士たちが幕府にはせ参じ、物資の輸送路でもあった幹線道路、鎌倉街道とされる。約20年前までは荒れていたが、その後、整備が始まり、今は地元のボランティアグループが中心となって、手入れをする。街道には石造りの八幡神社や道しるべもあり、兵(つわもの)の息吹が聞こえるかのよう。里山の地主の一人で同町押戸、川村典男さん(70)は「後世に残すべき歴史的な史跡」。自身も整備に加わり、街道再興に汗を流す。

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