取手市、未来へのメッセージ発送

10年の時を超え届いた手紙に市民感謝、感激 取手市、未来へのメッセージ発送

茨城新聞 2020年8月43日

 市制施行50周年を10月に迎える取手市は、10年前の40周年記念事業の一つとして実施した「未来へのメッセージ 一筆啓上タイムポスト」で投函された手紙を7月23日(ふみの日)に合わせ発送した。10年の時を超えて届いた手紙を受け取った市民からは、感謝や感激の声が寄せられている。

未来へのメッセージは、取手にゆかりのある戦国武将・本多作左衛門重次の日本一短い手紙「一筆啓上 火の用心 お仙泣かすな 馬肥やせ」にちなんで、2010年7月23日〜12月27日までの約5カ月間、市役所などに特設ポストを設置し、10年後の自分や家族、知人宛ての手紙を受け付けた。一般受け付け分のメッセージは、封書やはがきで計882件が寄せられ、今回発送された。

受け取った市民からは「手紙が届き、コロナ禍の中でうれしいひとときになった」「心温まる企画をありがとう」などの声が市に寄せられているという。

当時、結婚記念で夫に宛てた手紙を書いたという同市寺田の富澤恒子さん(77)は「書いた時のことが思い出され懐かしい気持ちになった」と話し、中学2年生の時に将来の自分に宛てたという同市上萱場の下山有加さん(23)は「届いた時は驚いたけど、うれしかった。一生懸命だった当時の自分を思い出した」と、10年前の市の企画に感謝していた。

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