朝日新聞 20201226
「被爆ピアノ」を通して平和の尊さを訴える映画が1月8日から、茨城県守谷市の映画館で上映される。取手市内で撮影された場面も収められ、映画サイトでも「若い世代に見てほしい」などの声が寄せられている。
タイトルは「おかあさんの被爆ピアノ」。映画監督の五藤利弘さん(52)=東京都=が、「被爆ピアノ」の演奏会を全国で開いている調律師・矢川光則さん(68)=広島市=をモデルに、メガホンをとった。調律師役を俳優の佐野史郎さん(65)、ヒロインの大学生役をAKB48の武藤十夢(とむ)さん(26)が演じた。
この夏から、土浦市を含めて全国約30カ所で上映。映画サイトでは「平和のありかたを考えさせられた」「戦争の悲惨さを忘れてはいけない」といった感想とともに高評価を得ている。
ロケ地の一つが取手市。国指定重要文化財・竜禅寺三仏堂で女子大生が調律師と出会うコンサートのシーンなどが撮影され、守谷市のイオンシネマ守谷での上映が決まった。
問い合わせは同館(0297・47・0101)へ。