栗原はるみさん、海外3冊目の料理本 お醤油一本で作る和食
料理研究家の栗原はるみさんが、海外で3冊目となる料理本を米国、英国で出版した。
題して「エブリディ ハルミ」。
日本での著作の翻訳だった前2作と違い、今回は撮影・編集をすべて英国で行ったうえ、
日本人以外の読者でも実際に料理を作れるよう大幅に新レシピを追加しての挑戦だ
*ワインビネガーでOK
「和食の国際化はずいぶん進んだ。
しかし、有名になったのはスシ、テンプラ、スキヤキ。
日本の家庭料理を世界に紹介する本は、これまでなかったんじゃないかな」
米国での発売を記念してニューヨークを訪れた栗原さんは、
海外に自らの料理を提案する意気込みをこう語った。
キャッチフレーズは「お醤油(しょうゆ)1本でできる日本料理」だという。
前回までは、日本の食材を使った日本の家庭料理そのものの紹介-というコンセプトだった。
だが、外国では日本の食材が手に入らないことも多い。
もし入手できたとしても、わざわざ珍しい調味料や材料を買い集めるところから
始めたのでは敷居が高すぎる。
だから、お醤油1本。みりんも、みそもとりあえずはいらない。
「日本食のあのやさしい味はみりんがないと無理…と、実は私も思ってました。
でも、初めての外国人にそんなことを言っても分からないですよね」
そう考えると、醤油だけで作れる日本食レシピが次々と浮かんできた。
例えば「キュウリの和風ピクルス」。
醤油とワインビネガー、砂糖で作ったタレにごま油少々とショウガの千切りを加え、
キュウリを漬け込む。「本当は米酢がいいんだけど、ワインビネガーで全然問題ない」
*レシピを考え毎日
100万部を超えるベストセラー「ごちそうさまが、ききたくて。」(1992年)
以降、日本では幅広い層から支持を集める。
そして、英国と日本を往復するようになって約10年がたった今、
料理を通じた自分なりの国際交流のかたちがようやく見えてきた。
「日本での自分のレシピをきちんと説明したら、世界のどんな人にもおいしいと分かってもらえる。
そう思っていたんですが、思い違いでした」
今回のニューヨーク滞在中も、スーパーの食料品売り場をめぐり、
そこで見かけた食材をもとにホテルの部屋であれこれとレシピを考える毎日を過ごした。
「英国でイベントをやると、観客の半数以上はもはや英国人。
日本食が世界に広がりつつあるのを実感します」。
スシ、テンプラを超えて、「日本の家庭料理」が世界にブレークするか、要注目だ。
「エブリディ ハルミ」は来年2月、扶桑社から日本語版が発売されるほか、
ドイツでも発売が決まっている。
以上、本日の産経新聞に掲載されていました
あこがれの人です
先日ウイルビーで『はるみさんの料理実演とトークショー 先着60名』の募集がありました
申し込み開始とほぼ同時に申し込み受け付け終了
ビックアーティスト並みの人気です
いつか、会いたいひとです