三つのクラス会

女の気持ち ~毎日新聞101128~

 今年3月に夫が他界し半年が過ぎたころ、「一度姿を見せに来てください」と、古里の奈良の友から便りがあった。

 思い切って「行くわ」と返事したところ、示し合わせたように中学、高校、大学のクラス会の案内が来て、今月7日から15日までの間に実現した。

 集まった面々は10代から20代前半の多感な青春時代を共有した仲間であり、中学、高校では受験戦争でしのぎを削った「戦友」でもある。

 加齢による変ぼうはあっても、昔の面影はどこかに残っていて、しゃべり出せばたちまち半世紀前にタイムスリップする。クラス会とは何と不思議な会であろう。

 特に、夫は高校の同級生だったから、私の悲しみを分かち合って、みんな一緒に泣いてくれた。

 私より早く連れあいを亡くした友達から、1人暮らしの知恵も聞くことができて、有意義だった。

 奈良は今年、平城遷都1300年祭でにぎわったが、その熱気も冷め、紅葉に包まれて穏やかなたたずまいに戻っていた。

 奈良から北海道に移り住んで8年目。古里を旅人の目で見ていた自分が、わずか10日ほどの滞在で奈良っ子に戻った驚き。遠く離れていても根っこの部分はつながっていると安堵(あんど)した日々だった。

 優しい多くの友に囲まれて、こんなぜいたくな時を持ててうれしかった。北へ向かう飛行機の中で、天国の夫にクラス会のはしごを報告した。

 

 

昨日、学友の訃報を聞きいたたまれなかった

心残りがイッパイあっただろう

「今日しなければならないことを明日に残さない」をモットウに生活している^ ^*でも

やり残しや後悔ばかりが残るのだろう

後でしようと考えることは、思いも薄くどうでもいいようなことばかりで結局なしえない

この一瞬は貴重な時間・・・宝物

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