JR常磐線橋梁下の利根川河川敷に咲くサクラソウ

~常用新聞2011.04.30~

取手市新町のJR常磐線橋梁 (きょうりょう) 下の利根川河川敷約4800平方㍍で、

 サクラソウ約4万数千本の群落が満開となり見頃を迎えている。

赤やピンク、 薄紫、 赤紫、 白などさまざま色のかれんな花で、

5月の連休中は楽しめるという。 昨年の猛暑の影響か、

今年は茎丈が例年よりやや短いという。
 
利根川河川敷に名勝地をつくろうと、 「取手自然友の会」 の高田和男代表が

1999年に自宅の庭で育てていた約1000株を移植した。
 
サクラソウの自生地は、 さいたま市桜区の田島ケ原がよく知られ、

国の天然記念物に指定されている。 利根川河川敷は肥沃な砂地で、

年に数回水がかぶる低湿地なことなど、

田島ケ原と環境がよく似ていることから移植地に選んだ。
 
サクラソウは2007年まで絶滅危惧種に指定されていたことなど貴重な草花で、

盗掘の恐れがあるため、これまでは移植地を公表せず、

同会のメンバーが手入れをして大切に育ててきた。

3万本を超える見事な群落に育ったことから、 昨年から一般に公開している。

今年は昨年より1万本増えたという。
 
同会の戸井崎弘子さん(67)は

「震災があった今年は自然の変化を感じるどころではなく、

桜もあっという間に散ってしまった感がある。

 サクラソウのかれんな花を見ていただき、

 少しの時間でもほっとした気分を味わってもらえれば」 と話している。

常陽新聞20110430

利根川橋梁下に咲くサクラソウ

利根川橋梁かけ替え工事も大分進みました

利根川橋梁下に咲くサクラソウ

利根川橋梁下に咲くサクラソウ

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