独自の放射線対策方針策定 ~常陽新聞20110727~
龍ケ崎市が農産物検査へ
福島第1原発事故による放射線対策について、龍ケ崎市は26日、市独自の方針を策定し発表した。保育所や小中学校の校庭などの空間放射線量が毎時1シーベルトを超えた場合、表土の削り取り実施を検討するとしたほか、新たに放射能濃度測定器を購入し市独自で農産物の検査を実施するとした。
市民から放射線に対する不安の声が出ているなどから、国の安全基準が示されるまでの暫定措置として策定した。合わせて8月1日付で市放射線対策本部(本部長・中山一生市長)を設置し、市民の相談に乗ったり、放射線に関する広報に努める。
方針はほかに、市が実施する放射線の測定場所や回数などを定めているほか、保育園や小中学校での児童の留意事項について①屋外活動の後は手や顔を洗い、うがいをする②通学時や屋外活動の後は靴の泥や衣服の土砂を出来るだけ落とす③土や砂が口に入ってしまった場合はすぐに口をすすぐ④土ぼこりが多い時は窓を閉める⑤保育園児は可能な限り長時間の屋外活動を控える⑥弁当や水筒の持ち込みは保護者の意向に配慮する―などとしている。
方針では、放射線測定場所について校庭の中央としか定めてないことから、中山市長は「今後校庭中央だけでなく側溝なども測定して対応していきたい」としている。農産物については、出荷するものを中心にサンプリング調査をしていくという。
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