福島県三春町の「三春滝桜」が満開を迎えています。桜好きの僕も一度見たいと以前からあこがれているベニシダレ(紅枝垂)の巨木で、国の天然記念物にも指定されています。
三春町の滝地区に所在すること、四方に広げた枝から薄紅の花が垂れ下がる姿が滝のように見えることからこの名があり、例年約30万人の花見客が全国から集まります。
昨年の東日本大震災で小さな枝が少し折れたものの、古木自体はびくともしませんでした。一方、震災による避難者を受け入れた町は、観光客への対応が困難となり、夜間のライトアップや無料シャトルバスの運行は中止しました。今年は、ライトアップやバスの運行も再開し、臨時列車も増便するなど、全国からの観光客を迎えています。
三春滝桜は高さ12メートル、幹の太さ10メートル、枝張りは20メートルにもなり、樹齢はなんと1000年を超えると推定されています。同じく天然記念物で、三春滝桜とともに日本の「三大桜」に数えられる岐阜県本巣(もとす)市の淡墨桜(うすずみざくら)、山梨県北杜(ほくと)市の神代桜(じんだいざくら)は、どちらもエドヒガンの巨木で、樹齢は淡墨桜が1500年以上、神代桜は1800年とも2000年ともいわれています。
千年を過ぎても勢いがある 杉
千年を過ぎても物語がある さくら