オモシロ♪あそびぃな♪ 続出

 

東京新聞 20140130
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ひな人形 きらびやか 取手市内商店 初の「あそびぃな」

戦闘アニメやミュージシャン姿、チョコレートを持たせるなどしたユニークなひな人形「あそびぃな」が取手市内の商店に並ぶ。来客につなげる初の試みで、商店主らが使われなくなった人形に独自の飾り付けをした。二月八日から市内中心部などで開かれる「取手ひなまつり」に合わせて三月三日までの期間中、二十五店舗が「あそびぃな」を展示する。 (坂入基之)
取手市戸頭の松本美佐子さん(55)が経営する洋菓子店では、すでにバレンタインデーまでハート形のチョコレートを持ったひな人形を展示している。同市取手の小川せいこさんが経営する酒造店では、江戸時代の「取手宿」をほうふつさせる大名行列を飾る予定。
展示はまだ一部だが二月八日までに全店でそろいそう。他店では武器を手にする「ガンダムびな」やサングラスを掛け、楽器を持つ「ロックンローラーびな」「金髪びな」などが登場する予定。
きっかけは今年で十周年を迎える「取手ひなまつり」。毎年、多くの人でにぎわうが、大規模なひな飾りや出店が並ぶイベント会場に向かい、商店で買い物をする人はまばら。店頭につるし雛(びな)などを飾るが、来場者は足を止める程度にとどまった。
「ならば、あそびぃなで買ってもらうようにしよう」と小川さんと松本さんが立ち上がった。二人は酒かすのケーキ作りが縁で親しくなったという。「あそびぃな」は遊び心で思い付いた。
昨年の取手ひなまつりで、松本さんはコック帽にエプロン姿でケーキ作りをするひな人形を自分の洋菓子店に展示した。店はメーン会場から五キロほど離れているが、大勢の人が足を運んだ。見物客は大喜びで「かわいいね。来年も飾ってね」と声を掛けられた。
メーン会場の中心にある小川さんの酒造店にも大勢の人が。赤い毛氈(もうせん)を敷いた酒だるの上で、手に杯ととっくりを持ち、桜を見上げながら酒を酌み交わすあそびぃなに「あ、お花見でお酒飲んでる。楽しそう」「来年も見に来るから」などの声が寄せられた。どちらも商品が売れ、なじみの客が増えた。
「あそびぃなは(お客さんとの)コミュニケーションツールになる」と確信を持った小川さん。昨秋、商店主に声をかけ「あそびぃな会議室」を設立して代表に就任した。市広報紙を通して飾られなくなったひな人形を募集したところ「再び使ってもらえるのなら」などと約五十セット六百体が寄せられた。
参加するのはパン屋、和・洋菓子店、酒店、雑貨店、美容室、カフェ、寺院、接骨院、旅行センターなどさまざま。「各店の業態に合わせた、ユニークな飾りつけでひな人形を変身させるのがミソ」と小川さん。
店や展示の問い合わせは「あそびぃな」のフェイスブックか、またはファクス=0297(72)0078=へ。

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読売新聞 20140130

 

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遊び心ひな人形ズラリ

コック帽をかぶったひな人形を考えた松本さん(取手市戸頭の「セビアン」で)
ワインを飲んで酔っぱらったり、コックさんの帽子をかぶったり、ちょっと変わったひな人形が取手市内の商店に飾られ、買い物客を楽しませている。2月8日~3月3日の「取手ひなまつり」期間中、「あそびぃな」と称して約40店が独自にアレンジしたひな人形を飾る予定で、数店が先行展示している。

同市本郷の酒販売店「エスポア岡田」。定位置に座るお内裏様とおひな様のほかは、右大臣、左大臣と三人官女、五人囃子(ばやし)など13体がテーブルを囲んだり車座になったりして、ワインボトルやグラスを手に宴会を楽しんでいる。

経営者の妻の岡田玲子さん(56)が、若いころ飾っていたひな人形を約30年ぶりに出して、酒店にふさわしいアレンジを考えた。「楽しそうね」「他の店も見に行こうか」などと話す客もいるという。

同市戸頭の洋菓子店「セビアン」では、13体がカラフルなコック帽をかぶり、おみくじが入ったハート型のフォーチュンクッキー(おみくじ入りクッキー)を手にしている。AKB48のヒット曲にちなんだもので、経営者の妻の松本美佐子さん(55)のアイデアだ。

「あそびぃな」は、市中心部で「田中酒造店」を経営する小川せいこさん(44)が発案した。今年で10周年となる「取手ひなまつり」は毎回、商店や公共施設など100か所以上に「つるし飾り」を飾ってきたが、一部の商店主から「もっと楽しんでもらえ、会話が弾むものはないか」などの声も上がっていた。

昨年のまつりで旧知の松本さんに提案し、生クリームをこねる三人官女を店に飾ったところ、客の反応は上々で、記念写真を撮る人も多かった。

「来年はもっと盛大に」と昨秋、小川さんを中心に商店主や主婦ら6人で「あそびぃな会議室」を発足させ、市内の商店に呼びかけた。市の広報紙で不要になったひな人形の提供を求めたところ約600体が寄せられ、人形がない商店に約300体を配った。

小川さんは「店それぞれの特徴ある飾り付けを楽しんでもらえれば」と話す一方、さらに多くの参加を呼びかけている。参加希望は田中酒造店にインターネット交流サイト「フェイスブック」でメッセージを送るか、ファクス(0297・72・0078)を。

(2014年1月30日 読売新聞)

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