田んぼアート:巨大みとちゃんがお目見え 水戸・川又 毎日新聞 20140729
地域農業の活性化や観光PRを図ろうと、水戸市は、同市川又町の水田で、
市のマスコットキャラクター「みとちゃん」の形をした田んぼアートを初めて制作した。
すでに見ごろを迎えており、縦95メートル、横40メートルの巨大なみとちゃんが水田に浮かび上がっている。
地元農家らで組織する「川又田んぼアート協議会」が約1ヘクタールの水田に制作。
水田は鹿島臨海鉄道常澄−大洗駅間の高架沿い南側にある。茨城大工学部の協力を得て
レーザープロジェクターで絵柄をかたどり、6月に観賞用の稲5種類を植えて制作した
茨城新聞 20140727
レーザープロジェクターで輪郭を映し出して・・・
星あかりに仕えないだろうか?
なる色の稲で水戸市のマスコットキャラクター「みとちゃん」を描く田んぼアートの制作が4日夜、
同市川又町の水田で始まった。
水戸の魅力向上と名所づくりを狙う市の事業で、地元の農家組織が委託を受けて取り組む。
色とりどりの観賞用稲を活用し、7月上旬から8月上旬には水田にカラフルな巨大みとちゃんアートが出現する。
田んぼアートに取り組むのは、市の呼び掛けに応じた地元農家13人で構成する「川又田んぼアート協議会」(山崎千正会長)。
場所は鹿島臨海鉄道大洗鹿島線常澄駅から大洗駅の間で、会員所有の水田約1万平方メートルをキャンバスにして、縦95メートル、横40メートルの大きさで描く。
この日は、会員と家族など約30人が参加し、みとちゃんの絵柄をかたどる作業を実施。
来場者の観賞用に設置した物見台からレーザープロジェクターで輪郭を映し出し、これに沿ってアシの棒を立てた。
絵柄をかたどる作業は通常、「測量しながら行うため長時間かかる」(同市農政課)が、今回はレーザープロジェクターを活用することで、作業時間の短縮を実現した。デザインの遠近処理から投影までを担当した茨城大工学部の住谷秀保准教授は「全国的に珍しい手法ではないか」と話す。
8日には田植えを行い、周辺の食用稲とともに、観賞用稲を植える。
みとちゃん部分に使う稲は5種類。このうち3種類は葉色を生かし、みとちゃんの肌は白の「ゆきあそび」、口や衣装は赤の「べにあそび」、はかまなどはオレンジの「あかねあそび」の各品種を使用、残り2種類は稲穂の色を利用し、頭部は黄色の「赤穂波」、輪郭線などは紫の「紫穂波」を用いる。
山崎会長は「今回のアートを農業と農業地域の活性化につなげたい」と話し、父親が会員の栗原茂裕さんは「稲が育つまでは心配だが、たくさんの人に見てもらえればうれしい」と期待を寄せた。