東京新聞 20140908
休耕田などを畑にする民間の大規模埋め立て工事が進む取手市米ノ井地区で、
ヘイケボタルがほぼ全滅したことが5日、市民団体「利根川の水と自然を守る取手連絡会」の調べで分かった。
生息地の保全活動を続けてきた武藤千鶴子代表は「心配していたことが現実になり、残念」と肩を落としている。
連絡会によると、米ノ井地区は、三カ所のわき水を水源とする小川が谷津田の休耕田に流れ込んで湿地化し、
6月下旬から9月上旬のシーズン中、最盛期には千匹ほどのヘイケボタルが飛び交った。
しかし、今年は一匹も確認されなかったという。
2011年3月、市議会に小川の保全を陳情した。
本格的な埋め立て工事が開始された一三年には、市に生息地の保全を要望。
さらに今年3月、ホタルが生息する市管理の小川が大量の土砂で埋められたため、
6月に埋め立て中止と、昆虫やメダカなどの希少類が生存できる環境を保全するよう市に要望していた。
これを受け、市は民間業者を指導。三カ所の小川のうち、埋め立て地内の北側の小川
(幅約一メートル、長さ約二百メートル)を、手作業で掘り下げ、
拡幅して「ホタル生息地」として整備させた。
だが、連絡会によると、大雨のたびに盛り土から土砂が流れ込んでいたという。
武藤代表は「埋め立て工事で、ヨシやアシなど湿地帯の生態系全体が壊れてしまった。
ヘイケボタルは『生息地』に移ることなく、姿を消してしまった。
来年も姿を現すことはないでしょう」とみている。
はじめまして。
ふれあい道路のような通りの近くで、天然のホタルが生息しているなんて貴重でしたね。
残された環境下でいつの日か復活させられませんかね。
新聞記事ですが、少し違った点が有ります。
まず、写真の場所が違います。長さ約二百メートルとありますが、二十メートルです。
市は民間業者を指導とありますが、事実ではありません。地元ボランティアの方が一人で手掘りしました。その場所も埋立業者は、ホタルが飛ぶ時期以前に埋めてしまいました。
東京新聞は、この件について何度も取り上げてくれてありがたいです。
大浦さん初めまして。
ホタルが生息するほどのきれいな環境づくりは、各市町村で目指していることのように思います。
共存できる日が来ますように・・・