取手市消防団消防ポンプ操法競技大会 女性リーダー活躍 第17分団 海老原杏奈さん
毎日新聞 20140929
第40回取手市消防団消防ポンプ操法競技大会が28日、同市藤代庁舎駐車場で開かれた。
地域ごとの分団の対抗戦で、大会史上初めて女性の指揮者(リーダー)が登場した。
小型ポンプの部に出場した第17分団の海老原杏奈さん(21)で、
入団3年目の若手ながら、4人の団員を率いる大役を果たした。
大会はポンプ車の部と小型ポンプの部に分かれ、計32チームが出場。
小型ポンプは持ち運びできることから、道幅が狭く消防車が入れない場合に活用される。
競技では放水想定地点まで、長さ20メートルのホースを3本つなぐ手順や迅速性などを競った。
指揮者は号令を掛け、自ら最初にホースを担いで約50メートル走る重要な役割だ。
スイミングクラブで水泳コーチとして働く海老原さんは2012年6月、
分団の先輩に誘われ入団した。
昨年の大会で選手として初出場。
持ち前の明るい性格もあって指揮者に抜てきされた。
第17分団は惜しくも1〜6位の入賞に届かなかったが、海老原さんは「緊張して手が震えたが、練習以上にできた」と振り返った。
同市内には、35分団と、後方支援に当たる女性消防分団(15人)がある。
最前線に立つ分団員で、女性は海老原さんだけだ。
同市消防本部の北沢達也消防長は
「女性で指揮者となったのは全国でも珍しい。地元に密着した分団に入ってもらえて、頼もしい」
と期待を掛けている。
茨城新聞 20141010