「平和を考える」器展 陶芸家の鈴木厚さん 陶芸家の鈴木厚さん、取手で 毎日新聞 20141119
取手市小文間の陶芸家、鈴木厚さん(55)の個展「もの言う器」展が18日、
同市取手2の田中酒造店2階やねうら画廊で始まった。
「平和とは何か」を問う作品25点を含めて約120点を展示。
鈴木さんは「器で表現するのは場違いかもしれないが、
日々使う器を通して戦争や平和を考えてもらいたかった」と話している。
うわぐすりの下に顔料で絵付けをしておく技法を駆使。
「戦後」と題した鉢はひょろ長い腕が広島と長崎に投下された
原爆をぐっとつかむ構図になっている。
「戦争と平和の鉢」は米軍爆撃機が飛ぶ東京大空襲の情景を描いている。
鈴木さんは特定秘密保護法や集団的自衛権行使容認の閣議決定を受け、
「今の時代が不安になった」と個展開催のきっかけを説明した。
30日まで開催(24日休廊)。