手作り証書で最後の巣立ち 今春廃校 取手最古の小文間小
東京新聞20150320
取手市で十九日、市立小学校十八校の卒業式が一斉に行われた。
今春限りで廃校になる市内最古の小文間(おもんま)小では、
最後の卒業生となる六年生十七人が「世界で一枚」しかない手作りの卒業証書を手に巣立った。
同小は一八七三(明治六)年の創立で、百四十年以上の歴史を刻んできた。
廃校で消える校名や校舎に代わって「心に残るものを」と吉田典子校長が発案、
昨年十二月、児童が自分たちで卒業証書用の和紙をすいた。
これに、市内の学校の教壇に立った経験のある書道家が、一枚一枚手書きした。
式では、名前を呼ばれて登壇した一人一人に、吉田校長が
「通学班長として頑張ったね」「運動会で活躍したね」と言葉を添えて卒業証書を手渡した。
証書を手にした六年生は壇上から
「お父さん、お母さん六年間ありがとう」など、それぞれ感謝の言葉を述べた。
小文間小は今春、井野小、吉田小と統合され、
児童数五百三十七人の取手東小になる。また、戸頭西小と戸頭東小も一緒になり、
児童数五百四十一人の戸頭小に。
この結果、市立小は三校減って十五校になる。