常陽新聞 20150403
「ふるさと納税」制度を利用して自治体に寄付をした人に、
返礼として地元特産品を進呈する事業が1日から、牛久市と取手市でスタートした。
牛久市は、明治時代、日本に初めて開設された市内の本格的ワイン醸造場シャトーカミヤのワイン、
霞ケ浦や新利根川で養殖された淡水真珠のアクセサリーを販売する明恒パールの淡水真珠ブレスレットのほか、
地元農家が栽培した低農薬ブランド米「うしく河童(かっぱ)米」、
県の銘柄指定を受けている「牛久河童スイカ」、落花生など60種類の特産品カタログの中から、
寄付した人たちが寄付金額に応じて返礼品を選ぶことができる。
取手市は、市内に工場が立地するキリンビールの取手工場産ビール、
日清食品のカップヌードル、伊藤ハムのソーセージやハム、キヤノンの電子辞書や電卓のほか、
新六本店の奈良漬けなど地元中小企業の漬物、せんべい、あられ、
地元農家が生産・加工したコシヒカリやトマトジャムなど16種類の中から
寄付金額に応じて選ぶことができる。
いずれも1万円以上の寄付者が対象。ふるさと納税は自治体への寄付制度で、
個人が2000円を超える寄付をした場合、住民税の2割が還付、控除される制度。
これまで1割だった還付、控除は、4月から2割に拡大された。
特産品による返礼は昨年末時点で県内44市町村のうち、既に31市町村で実施している。