取手署がコンビニ店員らに感謝状

ニセ電話詐欺防止で運転手と店員に感謝状 
常陽新聞 2015年07月08日

取手署がコンビニ店員らに感謝状
ニセ電話詐欺被害防止の感謝状を手にする浅田正三さん、小島公男さん、関紀子さん(左から)

 取手警察署(吉村毅署長)は6日、ニセ電話詐欺被害を未然に防止した取手市内のタクシー運転手浅田正三さん(68)とセブンイレブン藤代駅南口店店長の小島公男さん(41)、同店のアルバイト店員の関紀子さん(47)の3人に感謝状を贈呈した。

 同署によると、5月29日に同市内在住の女性(83)が、自宅から浅田さん運転のタクシーに乗り、市内の郵便局に向かい現金200万円を預金口座から引き出した。郵便局からコンビニ店を経て女性の自宅に向かう車内での会話で女性が「東日本大震災の支援金名目の名義貸し」の件に触れ「相手から『名義貸しは犯罪』と言われて、『200万円送れ』と言われた。お金を送らないと警察沙汰になってしまう」と話した。

 会話を聞いた浅田さんはニセ電話詐欺と直感し、タクシーが女性の自宅に到着した際に同署に110番通報した。小島さんらは、店内で女性が現金送付に使う茶封筒を買いに来た際に、女性が「200万円を送るので茶封筒を買いたい」と関さんに尋ねたので不審に思い、関さんが「ニセ電話詐欺じゃないですか」と声を掛け、110番通報。署員が女性から事情を聞いたところ、詐欺と分かり、送金を未然に防いだ。

 浅田さんは「お年寄りがタクシーをよく利用し、行先はスーパーや銀行が多い。銀行に行くときは努めて声を掛けるようにしている」と話した。

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