ひな人形で四季「あそびぃな」 

ひな人形で四季「あそびぃな」 納涼テーマに取手で作品募集中
東京新聞 2015年7月29日
 四季を通して、楽しみませんか-。家庭で飾られなくなったひな人形を趣向を凝らして店舗に飾り、再生する「あそびぃな」。取手市の桃の節句の風物詩だが、主催団体「あそびぃな会議室」(小川せいこ代表)が、通年の展示を目指している。現在、「納涼あそびぃな」をテーマに、夏を表現した作品を募集中。本格的に飾り始める八月を前に、「夏祭り」「海辺」など、お手本となるユニークなひな人形がお目見えしている。(坂入基之)
 「あそびぃな」は、市内で酒蔵店を経営する小川さんらが発案。「取手ひなまつり」十周年に花を添え、客を呼び込もうと昨年春からまつり期間にそれぞれの商店で展示を始めた。初回は約二十五店舗、今春は約三十店舗が参加した。
 参加者の一人、喫茶店経営佐藤良子さんは「箱にしまうのはかわいそう」と、ひなまつり後も、ランドセル姿の「入学式」(四月)、「田植え」(五月)など、装い新たに展示を続けてきた。これらを見た小川さんが「四季折々のテーマで、お客さんと一緒に楽しもう」と、通年展示を企画した。
 すでに完成した小川さんの「夏祭り」は、四人の左大臣がみこしを担ぐ様子を表現。佐藤さんの「海辺」は、浜辺でスイカを食べる右大臣と左大臣の前で、五人ばやしがスイカ割りをしている構図だ。
 紙粘土のスイカをはじめ、小道具の大部分は手作り。子ども用の輪投げを浮輪に見立てるなど、制作が難しいものは市販製品を使ったという。
 「テーマに合った小道具をあれこれ探すのが楽しい」と佐藤さん。小川さんは「楽しみながら、お店の宣伝をしませんか」と、商店主らに参加を呼びかける。
 「納涼あそびぃな」の展示期間は、八月一~三十一日。参加費無料。ひな人形は小川さんの店で無償譲渡している。問い合わせは「あそびぃな」のフェイスブックか、あそびぃな会議室=電0297(72)0011=へ。

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