産経新聞 20150823
タイムカプセルから23年前の思い出 閉校の取手小文間小跡
今年3月に閉校し、142年の歴史に幕を閉じた取手市小文間(おもんま)の市立小文間小跡で、創立120周年記念で当時の在校生が埋めたタイムカプセルが22日、23年ぶりに掘り起こされた。当時の在校生ら約100人がカプセルから出てきた作文や写真などを手に取り、小学生時代を懐かしく思い返した。
タイムカプセルは平成4年2月8日に、当時の在校生約200人が書いた作文などを入れて新旧校舎の間に埋め、30年後の平成34年に掘り起こす予定だった。ところが児童数の減少で近隣の学校と統合されることになったため、「今春まであったPTAが機能している間に掘り起こすことになった」と当時の6年生代表で会社員の間中睦(あつし)さん(36)は話す。
この日は、約2メートルの地中から重機で直径約50センチのタイムカプセルを掘り起こした。クラスごとに封筒とポリ袋、保存袋に入った当時の作文や絵、ノート、答案用紙、写真などが次々と現れ、当時に思いをはせる姿が多く見られた。
「37さいのわたし」と題した作文を読み返した取手市内に住む主婦、長妻宏美さん(31)は「当時は1年生。字が汚くて分からない」。同じ1年生だった樋口さおりさん(31)も作文をみて「何が言いたいのか分からない」と2人とも苦笑い。それでも「懐かしいですね」と感慨深そうだった。
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