取手のアスベスト 2カ所、含有ゼロ 8カ所、今月調査
毎日新聞 20150901
取手市の小文間公民館の建材から人体に有害なアスベストが見つかった問題で、同市は31日、市の公共施設を一斉点検した結果を発表した。専門業者によるアスベスト含有調査が必要と判断したのは小中学校など8施設10カ所。このうち先行して同調査を実施した戸頭中学校の教室と階段室の2カ所は同日、含有ゼロと判明。残り7施設8カ所については9月末をめどに調査を終える予定だ。
市によると、点検対象は建築基準法でアスベスト使用が禁止された2006年以前の179施設。鉄骨の梁(はり)に耐火のため吹き付けた材料などにアスベストが混じっていないかを設計図書の精査や、天井裏に入るなどして確かめた。
この結果、大半の施設では含有ゼロと判断し、疑わしい場所については専門的な調査を実施することにした。今後、含有調査を行うのは▽久賀小の消火栓ポンプ小屋▽旧取手第一中学校音楽室天井▽井野公民館会議室天井裏梁・多目的ホール天井▽ふれあいの郷食堂天井▽吉田消防署機械室▽藤代庁舎階段裏▽福祉会館3階講座室舞台天井
公共10施設のアスベスト再調査へ 取手市
常陽新聞 20150901
取手市小文間の小文間公民館で7月、アスベストが吹き付けられていたことが発覚した問題を受けて、同市は、市内の公共施設を再調査した結果、アスベストを含む建築材料が使われている可能性が否定できない施設が計10施設13カ所あったとして、新たに含有調査を実施すると発表した。
このうち戸頭中、永山中、取手一中3施設の教室梁や階段裏、技術室天井など5カ所については、2学期が始まるのを前に含有調査を実施し、8月31日までにアスベストが含まれていないことが分かったとしている。
残りの井野公民館多目的ホール天井や福祉会館3階講座室舞台天井、ふれあいの郷食堂天井など7施設8カ所について、9月中に含有調査を実施する。基準値を超える含有が分かった場合、施設の使用中止も含めて検討するとしている。
小文間公民館で耐震診断を実施した際、天井裏にアスベストが吹き付けられていることが分かった。2005年に市は公共施設の一斉調査を実施していたが、その際は小文間公民館での使用を発見できなかった。
こうした事態を受けて今回、アスベストの使用が規制される前の06年以前に建てられた市の公共施設179施設を対象に再調査を実施。7月末から1カ月かけて、各施設で使用されている建築材料を図面で調べたり、現地で確認などし、10施設13カ所で使用の疑いが否定できないことが分かった。
小文間公民館のアスベストについては31日開会した9月議会に3000万円を計上し、11月ごろ除去工事を実施する。