茨城新聞動画ニュース 20160219
キリン茨城支社 ビール販売1.5%増目標 16年
「取手づくり」のほか千葉、埼玉、栃木各県向けの地域限定ビールを生産していくキリンビール取手工場=取手市桑原「取手づくり」のほか千葉、埼玉、栃木各県向けの地域限定ビールを生産していくキリンビール取手工場
キリングループのキリンビールマーケティング茨城支社(中澤暢美支社長)は2016年の営業戦略で、県内のビール販売目標について前年比1・5%増を打ち出した。キリンビールが昨年、取手工場で製造した地域限定ビール「取手づくり」を改良し、5月から再販売するなど、地域色の高い商品展開で販売増を目指す。
キリンビールは昨年、全国9工場別に商品化した「一番搾り」の販売が好調だったことから、今年はこうした地域限定ビールを全都道府県に拡充し、「47都道府県の一番搾り」を販売する予定だ。
取手工場では47都道府県のうち、本県向けの「取手づくり」のほか、千葉、埼玉、栃木各県向けの地域限定ビールを生産。各県ごとに、それぞれ5〜10月に販売していく。
本県向けの「取手づくり」では昨年販売した商品を改良、5月と7月に販売する。アルコール度数を昨年の5・0%から5・5%に引き上げるほか、仕込み工程でアミノ酸を引き出す製法を採用し、商品の香味を高める。
キリングループによる昨年のビール出荷量は前年比1・1%増で21年ぶりに前年を上回った。本県内でも同2・1%増と高い伸びを見せた。景気の回復傾向や特徴のある商品展開が奏功した形だ。
中澤支社長は「地域に密着した商品を展開し、昨年を上回る販売につなげたい」と意気込んだ。