取手市の義援金受け付け看板 高3女子が毛筆で書き上げ

東京新聞 2016年4月20日

 熊本地震の被災者への義援金を募集している取手市は十八日、支援を呼び掛ける案内看板を、新たに手書きのものに取り換え、市役所本庁舎玄関前に掲げた。
 市は十五日、急ごしらえの看板で義援金の受け付けを始めた。帰宅した斉藤俊治福祉部長(56)が「急いで作ったので取り換えないと…」と話すのを聞いた長女の竜ケ崎一高三年の千尋さん(17)が「私にも手伝わせて」と、毛筆で二枚の看板を書き上げた。
 剣道三段の千尋さんが、書道を習ったのは小学生のときだけ。それでも被災地への思いを込め、背筋を伸ばして、しっかり文字を書いた。
 斉藤部長は「下手な字ですが」と恐縮しつつ「支援活動に必要なのは小さな思いの積み重ね」と話す。
 義援金は本庁舎に加え藤代庁舎、取手支所、JR常磐線取手駅前窓口、市保健センターで六月三十日まで受け付ける。
 問い合わせは市社会福祉課=電0297(74)2141=へ。

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