映画と落語がジョイント、あす取手で開催 三平師匠特別口演
毎日新聞2016年4月23日
戦争に関連する映画上演と落語口演を組み合わせたイベント「戦争と演芸」が24日、取手市民会館で開かれる。映画は第二次世界大戦で小型特攻機に乗った若者を描いた映画「サクラ花−桜花最期の特攻」。落語は戦時中に故七代目林家正蔵氏が国策として口演した「出征祝」を孫の林家三平さんが演じる。
映画を製作した「サクラプロジェクト」が主催。ロケは、特攻隊員を訓練した海軍神之池航空基地があった鹿嶋市・神栖市など大半が県内で行われた。出演は大和田健介さん、緒形直人さんら。昨秋から全国各地の映画館などで上映されている。
「出征祝」は戦意高揚のため国策として作られ、戦後は封印されていた。映画にも出演する三平さんが特別口演する。映画プロデューサーの亀和夫さんは「出征祝は子供を戦地に送る親の気持ちを人情落語に仕立てた。映画と一緒に口演することに大きな意義があり、当時の時代の空気を感じ取っていただきたい」と話している。
午前11時と午後2時半の2回開催。チケット2000円。問い合わせは同会館(0297・73・3251)。