感謝状
倒れたテニス仲間を救助 取手市長がクラブに /茨城
毎日新聞2016年6月7日
テニスのあと卒倒し心肺停止になった仲間を連係プレーで救助したとして、取手市の藤井信吾市長が6日、「取手中央タウンテニスクラブ」(嶋田光明会長)に感謝状を贈った。命拾いしたのは同市西2の会社員、永田勇夫さん(69)。急性心筋梗塞(こうそく)と判明、手術を受け、急速に回復。仲間に感謝しつつ再びテニスを楽しむ日々を待ち望んでいる。
永田さんは4月16日に市内のコートでプレー後、「げっぷが詰まる感じ」がして倒れ、意識不明に。仲間の女性が発見し、救命講習を受講済みでプール監視員を務める歌村博さん(65)=同市西1=が即座に心臓マッサージを消防隊到着まで約9分間休みなく続行。仲間は通報やAEDの手配などを分担した。
永田さんは5月1日に退院。週1回リハビリに通うが、後遺症はない。
寸秒を争う瀬戸際を乗り切り、「仲間に助けられ、本当にありがたい」と話す。仲間を代表して藤井市長から感謝状を受け取った歌村さんは「回復してほっとしました」と振り返った。