映画「レミングスの夏」 取手でロケ始まる

映画「レミングスの夏」 取手でロケ、少年少女の友情描く 10月8日に試写会 

毎日新聞2016年7月24日 

 取手市を中心に県南を舞台にした映画「レミングスの夏」(五藤利弘監督)のロケが順調に進んでいる。同市に住む江戸川乱歩賞作家、竹吉優輔さんの同名の小説が原作。少年少女が仲間の友情を確かめ、ある行動を起こすストーリーだ。23日は同市で集中撮影。俳優とスタッフが現場を駆け回り、「はい、本番!」とテンポ良くカメラが回った。

 利根川の「小堀(おおほり)の渡し」の取手緑地運動公園船着き場ではダブル主演の「ナギ」役、前田旺志郎さん(15)と「アキラ」役の菅原麗央さん(13)が登場。渡し船が接岸し、2人並んでじっと船を見つめる−−場面を手際よく撮影。前田さんは「一生懸命頑張って演技した」。菅原さんも「しっかり気持ちを入れた」と話していた。

 取手競輪場では早朝ロケがあり、地元の画家、傍嶋賢さん制作の壁画前でダンスの場面を収録。「ヨーコ」役で映画初出演の瑚々(ここ)さん(11)は「ステップや演技が難しく、勉強することが多い。現場の皆さんが明るく、楽しい」と語った。撮影は18日に始まり、28日終了予定。撮影監督は日米で活躍中の米ロサンゼルス在住の谷基彦さんが務め、自らカメラを回す。

 10月8日に取手市民会館で完成披露試写会を開き、海外の国際映画祭に出品。来年初夏に東京都内の劇場で公開したあと、全国展開する計画だ。

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