アンティークオーディオミュージアム 取手にオープン 蓄音機やオルゴール公開
毎日新聞2018年8月29日
約100年前に製造された米国のエジソン社、ビクター社の貴重な蓄音機やオルゴールなどを公開する「アンティークオーディオミュージアム」が今月、取手市藤代にオープンした。鑑賞するだけでなく、ハンドルを回して実際に音を出すこともでき、深みのある響きを楽しめる。
ミュージアムは家具店「ブームス」のインテリアショップ「シークレットゲート&カフェ」内に開設。蓄音機18台、オルゴール7台のほか、ラジオも多数展示。蓄音機では、米エジソン社「ホームA型」(1903年製)や当時ライバルだった米ビクター社「ビクトローラ・クレデンザ」(27年製)、国産1号機(10年製)などが目を引く。ドイツ、スイス製のオルゴールも興味深い。
展示しているのは6月に閉館した「古典音響機器ギャラリー」(牛久市)の所蔵品。ギャラリーを運営していた水質測定機器販売会社「ティ・アンド・シー・テクニカル」(東京都足立区)から借りた。同社の中鉢博会長(68)は「電気的に作った音ではなく、音源から直接体に伝わる音の素晴らしさを体感できる」と説明する。
ブームス本社の中山典子広報室長(30)は「生演奏のような音響を体感していただき、取手の新たな観光スポットにしたい」と張り切っている。入場は無料。蓄音機とオルゴールの手回し体験は3回まで無料。4回目から1回ごとに維持費100円。水・木曜定休。午前11時~午後7時。問い合わせは同店(0297・82・4190)。