文化財防火デー

消防訓練 文化財出火想定 市民50人と 取手の長禅寺 
毎日新聞2019年1月24日 

 取手市取手2の長禅寺で23日、県指定文化財の三世堂から出火した想定で消防訓練があった。取手消防署、市消防団と希望者の市民ら約50人が水消火器を使った放水や119番の模擬通報などをこなした。消防署員と団員が連携してホース2口から、三世堂をかすめるように勢いよく放水すると、薄い水の膜が虹色に輝いた。

 文化財防火デー(1月26日)にちなんだ訓練。育児休職中の同市本郷、小学校教諭、山崎絵美子さん(38)は1歳の次男と一緒に水消火器による放水を体験。「落ち着いた気持ちでできたので良かった。実際に火事に遭った場合、訓練はプラスになる」と話した。

 市埋蔵文化財センターによると、三世堂は1801年に再建された木造建築。外観は2階建てに見えるが内部は3階で、計100体の観音像を安置。上りと下りの階段が別経路で交わらない、全国でも珍しい「さざえ堂」形式となっている。毎年4月18日に一般公開される。

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