東漸寺観音堂

~本日茨城新聞~

取手市本郷の東漸寺は1574年創建、本堂・大師堂・山門・観音堂がある
観音堂は、江戸時代前半の建築物として市の文化財に指定されている
2005年から損傷部位の解体工事が開始され、今年3月に復元工事が完了した
当時茅葺だった屋根が1950年の台風でイチョウの木が直撃し鉄板が敷かれたままだった
長期間の保護を目的に茅葺き型銅板萱で復元された
正面の「唐破風(からはふ)」の曲線形状にも注目してほしい

山門を入った正面には高さ20m以上、幹周6mにも及ぶイチョウの大木がそびえる
この大木と馬頭観音には「目隠し銀杏」の伝説が残されている
伝承によると、馬頭観音は馬を愛する反面、人間へのいたづらが趣味だった
山門前を人が馬に乗って通るたび、ちょっかいを出して人々を落馬させ、けがを負わせたという
このため、村民の一人が「知恵比べ」と称し山門のすぐ内側にイチョウの木を植え、馬頭観音から表通りを見えなくする「目隠し」をつくった
それから、人々が落馬することが少なくなったという

現在山門の解体修理工事進行中
2010年3月完成予定 アクセス

Leave a Reply