大正時代の取手紹介

茨城新聞 20190806

企画展 大正時代の取手紹介 写真や文書130点 埋蔵文化財センター
毎日新聞2019年8月5日

企画展「大正時代の取手-明治と昭和をつなぐ時代」が、取手市埋蔵文化財センターで開かれている。大正期の取手市は、関東鉄道常総線が開業し、住民運動を機に中等学校が設立されるなど、地域社会の骨格が造られた重要な時代だったことがうかがえる。

関鉄常総線は取手-下館間の51キロ。明治時代に沿線の住民らが鉄道会社を作って計画を進めた。1913(大正2)年2月に起工し、わずか9カ月で完成。当時の絵はがきの現物や、蒸気機関車の写真が目を引く。

1922(大正11)年には、地元の有志が結成した「取手実業相互会」の働きかけで、8町村による組合立北総実修学校が開校した。当初は共学だったが、取手実科高等女学校(現・県立取手二高)と県立取手農学校(現・県立取手一高)に分かれた。農学校の校舎や女学校の学芸会の写真から、当時の様子を知ることができる。

企画展ではこうした写真や文書など約130点を展示。牛久市の画家・小川芋銭が女学校に贈った「女流生命」などと書かれた書画も特別公開中だ。

9月23日まで、月曜など休館。展示担当の飯島章さんは「郷土の発展とまちづくりに懸けた人々の情熱と誇りを感じていただきたい」と話す。問い合わせは同センター(0297・73・2010)へ。

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