茨城新聞 2019年8月11日
猛暑に負けず100キロ完歩 児童134人、4泊5日 取手からつくばへ
県南地域などの小学生134人が100キロの道のりを4泊5日で歩く「つくば路100キロ徒歩の旅」の一行が10日、終着点のつくばエクスプレス(TX)つくば駅前にゴールした。最高気温35度を超す猛暑日が続いたが、この日、全員無事に完歩。児童らは達成感に満ちた表情で心地よい汗を拭った。
小学4〜6年生を対象に同運営協議会が主催し、今年で13回目。親元を離れ自分の力でゴールを目指すことで、生きる力を養うことなどが狙い。6日に取手市白山の取手競輪場を出発し、県南地域の名所などを歩いて回った。
児童らは12班に分かれ、大人のスタッフが各班に付いてサポート。道中、小学校の体育館などに宿泊しながら守谷城址(じょうし)公園(守谷市)、霞ケ浦総合公園(土浦市)、科学万博記念公園、小田城跡(以上つくば市)などを巡り、4日目は筑波山登頂に挑戦した。
児童らは強い日差しの下、班ごとに歩調コールや励ましの声を掛け合うなどし、助け合いながらゴールを目指した。最終日はおそろいの水色のTシャツを着て、秀峰筑波義務教育学校(同)からTXつくば駅まで歩き、午後1時ごろから班ごとに順番にゴール。出迎えた保護者らの拍手に包まれ、100キロの道のりを歩き切った。
4年生から3年続けて参加した取手市立藤代小6年の大貫愛真さん(11)は「途中くじけそうになったけど、仲良くなった友達と励まし合って歩けた。この旅に参加して、あいさつができるようになった」と収穫を話した。
団長の野沢洋輔さん(36)は「体力がきつい中で、諦めず『ゴールへ行くんだ』という気持ちが伝わった。子どものエネルギーは無限大。今後も挑戦を忘れず、自分の可能性を広げてほしい」と話した。