茨城新聞 2020年5月21日
《新型コロナ》夏の甲子園中止 木内幸男元監督、3年生にどう話をするかが大切
新型コロナウイルス感染拡大による影響で、全国高校野球選手権大会が中止となった。取手二と常総学院で全国制覇した木内幸男元監督(88)に話を聞いた。
覚悟はしていた
覚悟はしていたが、残念で、選手や指導者たちがかわいそうで仕方ない。言葉もない。ただ、日本高野連が子どもたちの命、健康、将来を考えて判断したに違いない。やはり、甲子園に全国から代表校が集まったら危険だ。現役の監督だったら、涙が出るほど悔しがったはずだが、高校野球を卒業したOBとしては英断だったと思う。3年生にどう話をするかが大切だ。子どもたちのことを最優先に考えてくれた結果であることを伝えないといけない。
可能ならば県大会レベルの大会はやらせてあげたい。少しは救われる。茨城の約100校のうち、1校を除いた高校は甲子園に行けなかったと思える。今後、やけになる3年生も出てくると思うが、人生の中で高校生活はごくわずか。自分のために新たな目標を見つけてほしい。夏で終わるはずだった3年生が野球を続けたいと思えば練習を続けられるようにしてほしい。後にこの年に3年生で良かったと思えるように今を頑張ってほしい。
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