取手市「複合災害」訓練県内初

茨城新聞 20200601


取手市「複合災害」訓練 新型コロナと自然災害想定
避難所、間仕切り2メートル間隔
新型コロナウイルスと自然災害の「複合災害」に備え、取手市は31日、避難所の設営訓練を実施した。出水期を迎えていることを踏まえて行われ、間仕切りを2メートル間隔にするなどの対策が取られ、市民らが間仕切りの組み立てに挑戦した。市によると、複合災害を想定した避難所設営訓練は県内で初めて。

訓練は、昨年10月の台風19号で、市内では340人の避難者がいたことから、同程度の被害が起きたと想定。同市寺田の市立取手二中武道場を避難所に見立てて行った。

避難所のレイアウトは、飛沫(ひまつ)感染のリスクを下げるために間仕切りの間隔を2メートルとした。間仕切りも従来の段ボール製の倍となる高さ180センチの新しいタイプを導入。また、入り口では非接触型体温計による検温と、アルコールによる手指消毒を実施。避難者の受付簿には体調のチェック欄も設けた。

ワンタッチで組み立てられる新しい間仕切りに、参加した白山地区自主防災会長、椎名一夫さんは「(組み立ては)やりやすかった。意外とスムーズで、ぶっつけ本番でもいけるのでは」と話した。

「3密」回避のため避難所に余裕を持たせると、受け入れられる人数に限りが出ることから、同市では、指定避難所33カ所のほかに、学校の空き教室や地域の集会所の活用を検討していく。親戚や知人宅への分散避難の周知も図っていくという。

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