天つく巨大な火柱 無病息災願う「あわんとり」 無観客ライブ配信
毎日新聞 20210115
しめ飾りなどと共に燃え上がるやぐら=茨城県取手市下高井で
茨城県取手市下高井の永山ちびっこ広場で14日夜、無病息災を願う小正月の伝統行事「あわんとり」(どんど焼き)があった。今年は新型コロナウイルスの感染防止のため、無観客で実施され、その模様は動画投稿サイト「ユーチューブ」でライブ配信された。
あわんとりは、地元の永山青年会などが主催。例年は多くの住民が、しめ飾りやだるまを積んだやぐらから上がる巨大な炎に歓声を上げ、その火で餅を焼いてきた。この餅を食べると風邪を引かないと伝えられている。
今年はコロナ禍で人が集まる行事はできなくなったが、それでも「40年以上続いてきた行事。途絶えさせたくない」(中村許一・青年会長)と無観客での開催を決定。やぐら作りも手を抜かず、約10人で2日かけて製作。竹で10メートルの高さに組み上げた。
「1年間楽しみがなかった子供たちのために」と、今回初めて打ち上げ花火も実施。続いて、住民らが持ち寄ったしめ飾りなどを置いたやぐらに点火すると、たちまち天をつくような炎が上がった。その様子は2台のカメラで撮影され、住民に届けられた。
中村さんは「来年こそはコロナが収束して、みんなでこの場所に集まることができれば」と話していた。
永山近隣地区合同あわんとり ライブ配信の様子
開始1時間頃に花火が上がっています。