特別な1日は
時間を共有することに決めています。
母と家ランチをしておつかいをする。
デイサービスで描いたぬりえをたくさん持ってきました。
ひ孫に見せたくて・・・
ありがとう
母の日の贈り物
毎日新聞 20210509
「母の日」になると、2人の子供たちからそれぞれカーネーションの花をもらった。お小遣いで買ってくれた1本のカーネーションはきれいで、立派であった。一日でも長く花が持つようにと、何回も水を替えたものだ。
大きくなるにつれ、1本の花は花束になり、いつの間にかプレゼントまでもらうようになった。そこには必ず、心のこもった手紙も添えられていて、とってもうれしくって何度も読み返したものだ。今でも私の宝物である。
ここ何年か、「母の日」が巡ってくる度に思い出すことがある。それは近所のおばさんの言葉だ。
「あのね、母の日になるといつも子供たちから立派なカーネーションの花が届くのよ。とっても高いと思うわ。でもね、私は花なんかいらないのよ。花よりも、電話でいいから、『お母さん、元気にしてる?』っていうひと言が欲しいのよ」
子供たちが小さかった頃はあまり気にもならなかったが、2人ともそれぞれ家庭を持ち、離れて暮らす今はなぜかこの言葉が心に響く。
そう、親は何もいらないのだ。いつも思ってくれている優しい心からの言葉、それだけで十分幸せである。
親はいつも子供たちの幸せだけを願っているのだから、いつも思ってくれている優しい心からの言葉こそが、何よりも最高の「母の日」のプレゼントだ。