かすみがうらマラソンにレモネードでおつかれさまの県南部毎日会

毎日新聞 20140421

かすみがうらマラソン兼国際盲人大会:過去最多、市民の列 長谷川選手が初V 20年東京へ、身障者も力走

「第24回かすみがうらマラソン兼国際盲人マラソンかすみがうら大会」

(土浦市、かすみがうら市、毎日新聞社、スポーツニッポン新聞社など主催)が20日、

土浦市の川口運動公園陸上競技場を発着点とする国際陸連公認コースで開かれ、過去最多となる2万2270人が出場した。

国内最大級の市民マラソン大会として定着した同大会には、車椅子や盲人ランナーも出場。

2020年東京パラリンピックを視野に、霞ケ浦湖畔を力走した。

市民ランナーはゴールの瞬間、両手を掲げるなどして完走の喜びを表した。

気温9・7度、東北東の風1・6メートル。フルマラソンがスタートする午前10時、

発着点はうっすらと雲に覆われ、絶好のマラソン日和になった。

フルマラソンには男女1万5333人が参加し、宮嶋光昭かすみがうら市長の号砲で勢いよく出走。

国内最大級の市民マラソンだけあって、全ランナーのスタート地点通過には約13分もかかった。

男子は、SUBARUの長谷川淳選手(29)=群馬県大泉町=が25キロ付近から徐々にピッチを上げて後続を引き離すと、

30キロからは独走した。「一番走りやすい気候だった。ベストタイムを狙っていた」と長谷川選手。

自己ベストを1分5秒更新する2時間14分20秒でフィニッシュし、初優勝を果たした。

大会記録(押切章宏選手、2時間17分47秒)も12年ぶりに更新する快走となり、

「大きな大会だということが声援の大きさから分かる。そんな大会に足跡を残せたことがうれしい」と息を弾ませた。

女子は、鶴岡市体育協会所属の佐藤由美選手(37)=山形県鶴岡市=が粘りの走りを見せ、2時間53分29秒で初優勝した。

佐藤選手は腹痛のため、30キロ付近でトイレに立ち寄るアクシデント。

「弱気になったが、粘り強く走れば追いつける」と佐藤選手。35キロ付近で首位に出ると、じりじりと後続との差を広げてゴールした。

苦しそうな表情を浮かべたまま、「脚が重く、楽ではなかったけど、優勝できたので良かった」と話した。

レモネードでおつかれさま−−県南部毎日会

県南の毎日新聞専売店主でつくる「県南部毎日会」(小沼一雄会長)は、完走したランナーが通過する「フィニッシャーズエリア」でレモネードの無料提供を行った。

また、参加記念として名前や記録、写真などをA3版の新聞にする「私だけの号外」を1枚1000円で発行。店主や従業員ら約60人が交代で詰め、笑顔で対応した。

自家製レモネードは紙コップ2万~3万杯分を用意しており、走り終えたランナーからは「おいしい」という声が上がっていた。

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