取手市特別功労表彰 山口凌河さん講演
昨年の盲学校弁論大会優勝、夢はパラリンピック 毎日新聞 20141013
今年度の取手市特別功労表彰を、
昨年の第82回全国盲学校弁論大会全国大会で優勝した県立盲学校高等部3年、
山口凌河(りょうが)さん(17)=同市=が受け、12日、
市福祉交流センターで開かれた表彰式で記念講演。
大学進学や、ゴールボールで2020年東京パラリンピック出場を目指す夢を、熱く語った。
山口さんは野球部主将を務めていた藤代中学3年の時、視神経の難病、
レーベル病と診断された。
光はかすかに分かるが、文字は見えない。
打ち込んでいた野球の試合にも出られず落ち込んでいる時、
友人から「とりあえず笑え」と言われ、笑顔を心がけることを実行。
「自己を見つめ直し、今の前向きな自分を作ることができた」と、振り返った。
音を頼りに鈴入りのボールを転がして敵陣のゴールを狙うゴールボールでは、
6月のアジア大会で日本代表に選ばれ4位に入賞した。
「日本で開かれるパラリンピックでレギュラーとなるのが今の夢。
健常者と一緒にできるゴールボールは、共に楽しむことで共生につながる」と訴えた。
「大学で社会福祉を学びたい」と希望する。
自らのハンディについては「神様から与えられた試練。
多くのことを伝えていけるような人間になりたい」と、力強く言い切った。
茨城新聞 20141016