「取手アート不動産」第1号お披露目 空き家をおしゃれな空間に 東京新聞20141130
取手市と市民、東京芸大で構成する「取手アートプロジェクト」(TAP)が、
市内の空き家をTAPの若手アーティストのアイデアで芸術的な空間にして貸し出す
「取手アート不動産」の第1号住宅が完成し、28日に披露された。
改修したのは、戸頭6にある築40年の木造2階建て住宅で、陶芸窯付きのアトリエ兼住宅に生まれ変わった。
借り主の陶芸家の希望で、階下の和室を板張りの天井と床のアトリエにし、
リビングはギャラリーに。アトリエ前の庭には、広さ約8平方メートルの窯小屋を設けた。
外観は平凡な住宅だが、渋い色の合板仕上げの階下天井にダウンライトを付けるなど、
内部はしゃれた空間。窯小屋は、外壁下部に透明な合成樹脂を張り、
夜間、窯に火を入れる陶芸家の姿が見られる工夫も施されている。
「取手アート不動産」は、TAPが民間企業と一緒に、
国土交通省の「住宅団地型既存住宅流通促進モデル事業」の事業者になって進める事業。
空き家オーナーと若手アーティスト、借り主を結びつけ、空き家を新たな生活の場に再生する。