取手市戸頭神社 35年ぶり、山車復活

産経新聞 20150630
取手・戸頭神社例大祭、35年ぶりに山車が復活 7月26日にお披露目 茨城

 取手市戸頭の戸頭神社(高野昇宮司)で7月に開かれる例大祭(夏祭り)で、“主役”のひとつである山車が35年ぶりに復活する。すでに地域の人たちの寄付で建造され、28日には完成した山車が氏子から戸頭神社に奉納された。(石田努)
 
資金不足で中断

 復活する山車は、「戸頭神社山車寄進会」=中村巌代表(69)=が地区内などから集めた寄付金340万円で建造。ヒノキや杉などで作った幅約2・2メートル、長さ約4・8メートル、高さ約4メートルの堂々とした山車が完成した。

 正面には、中国の神話の四神をイメージして竜や虎、五穀豊穣(ほうじよう)を願うネズミの彫り物が飾られている。

 28日には氏子らが神社脇に集まり、真新しい山車の前で中村代表から氏子総代の飯田藤治さん(76)に目録が手渡された。

 戸頭神社では、1月のお札売り、7月の例大祭、8月の灯籠(とうろう)飾りが3大行事として行われているが、最も盛大なのが例大祭だ。

 飯田さんによると「例大祭は昭和34年を最後に途絶えた。神社を改修した54年に一度復活して2年間行ったが、そのとき山車はあったが使わなかった」という。その後、資金不足や人手不足などで再び途絶えてしまった。

 子供御輿は修理

 例大祭が再復活したのは平成21年。江戸時代後期の神輿(みこし)という子供神輿を修理して、子供と大人の神輿と山車の“3点セット”がそろった。だが、山車はトラックの荷台を利用していたため、住民からは「ほかではトラックの山車なんてない」などの不満の声があがった。

 このため、中村さんらが発起人となり山車寄進会を設立し、寄付金集めに奔走。その結果、個人を中心に163件の寄付があり、山車を建造した。

 飯田さんは「地域おこしのためにも、これからも祭りを継続的にやっていきたい」と話していた。

 例大祭は7月25、26日で、神輿と山車は26日に登場する。

戸頭神社 35年ぶり、山車復活 住民ら寄付募り建造 取手で贈呈式 出番は来月の例大祭
毎日新聞 20150629

取手市戸頭の戸頭神社の山車が、35年ぶりに復活した。住民でつくる山車寄進会が寄付を募り、約340万円を集めて建造。28日、神社脇で開かれた贈呈式で神社側に引き渡された。

 地元の「ひょっとこ愛好会」が3年前から2トントラックに乗って夏の神社例大祭に出演していたが、「山車に乗ってやらせてほしい」との声が高まり、寄付集めが始まったという。

 山車はヒバなどを使い、長さ4・8メートル、幅2・2メートル、高さ4メートル。屋根に竜や白虎などの木彫が施されている。贈呈式では、寄進会の中村巌会長(69)が氏子総代責任役員の飯田藤治さん(76)に山車と目録を贈った。飯田さんは「幅広い住民の参加で街の活性化のために役立てたい」と話した。

 今年の例大祭は7月25〜26日で、みこしと山車の出番は26日。山車が練り歩くのは1959年以来56年ぶり。山車は80年まであったが、例大祭では使われていなかった

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