取手「ゆめあかり3・11」開催変更

東日本大震災
取手「ゆめあかり3・11」開催変更 メッセージ画像発信 新型肺炎影響
毎日新聞2020年2月25日

取手市で毎年開かれてきた、東日本大震災の犠牲者の追悼行事「ゆめあかり3・11」が、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で、開催方法が変更される。同市藤代庁舎前広場で、メッセージ付きの紙袋に入れたキャンドルを並べて点灯してきたが、今回は人が集まる形を避けて、寄せられた紙袋約1万枚を撮影してインターネットで発信する。

催しは、同市の市民グループ「ゆめまっぷの会」が震災翌年の2012年から開催。多くの人から鎮魂や復興を願うメッセージを紙袋に記してもらい、キャンドルを入れて同広場で並べてきた。参加者は毎年、約5000人に上り、今年は3月7日に開く予定だったが、来場者やボランティアの安全を最優先に考え、広場での催しは取りやめた。

メッセージ付き紙袋は、既に全ての市立小中学校などから約1万枚が寄せられており、同会はメッセージを生かす方法を検討。主催者側だけで、屋内でキャンドル点火はせずに全ての紙袋を並べ、画像を撮影することにした。広場での開催予定日だった7日、震災が発生した午後2時46分に動画投稿サイト「ユーチューブ」で公開する予定だ。

同会の雨宮由利子代表(70)は「広場で開催できなくなったのは残念だが、皆さんの思いは伝えたい」と話している。

動画配信ゆめあかり3.11YouTube

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