潮音寺『日本再生万燈会』に魅せられて

毎年お盆になると『潮音寺』の灯りの話題で各紙

「なんと読むのだろう」

人名漢字辞典読み方検索で『ちょうおんじ』と読むらしいことがわかった

潮音寺のある潮来市日の出地区と言えば東日本大震災で液状化現象がひどかった地区

潮音寺も 本堂を除く殆どが取り壊し状態だった

震災前震災後はこちらで一目瞭然

例年5日間行われている万燈会を今年は1日にしようと言う声の中

このような形で3日間開催されることになり、今日が最終日だった

潮音寺

潮音寺

潮音寺

明日の朝刊はお休みということもあり早めの夕食の後

母とあかりツアーにでかけた

 

~毎日新聞20110813~

東日本大震災 発生5カ月 夜空に祈りの光 チャリティーコンサートや万灯会 

 東日本大震災から5カ月。震災で犠牲となった人たちを悼み、被災地の復興を願う歌声と祈りの光が夜空に揺らめいた。被災した県立カシマサッカースタジアム(鹿嶋市神向寺)では11日に歌手のさだまさしさんらがチャリティーコンサートを開催。12日には液状化で被害を受けた奈良薬師寺別院潮音寺(潮来市日の出4)でお盆にちなんだ万灯会(まんとうえ)が、復興を祈願する「日本再光万灯会」として開催された。

 ◇1万人が合唱--鹿嶋
 コンサートは「SMILE AGAIN2~SONG OF HOPE~」と題し、呼び掛け人のさださんと南こうせつさんのほか、賛同した夏川りみさん、河村隆一さん、相川七瀬さんがボランティアで出演。1万263人の観客が5人の熱唱に酔いしれた。

 オープニングは「かぐや姫」の代表曲「神田川」。ピッチ中央で弾き語りをする南さんのギターに合わせてさださんがバイオリンを弾き、観衆は一気にフォークの世界に引き込まれた。さださんが「みんな一緒に頑張ろう」と呼び掛けると、スタジアムに大きな拍手がわき起こった。

 その後雷雨に見舞われ、ピッチ中央にテントが張られるハプニングもあったが、3人目の夏川さんが最終曲「涙そうそう」を披露するころには月も出て、出演者も観衆もほっと一息。さださんの「関白失脚」では大きな笑いが渦巻いた。

 コンサート最後は出演者全員と観衆が「見上げてごらん夜の星を」を合唱。震災で犠牲となった人たちの鎮魂と行方不明者の発見を願う約2万本のサイリュームの光が静かに揺れた。

 ◇悼むともしび--潮来
 万灯会が行われた潮音寺境内では、震災で犠牲となった人たちと行方不明になった人たち全員の名前を書き込んだ約2万人分の献灯器が奉納された。法要が終了すると本堂がライトアップされ、訪れた人たちがロウソクに灯をともして歩いた。献灯器で描いた「ガンバレ日本」の文字と模様が揺らめくと、辺り一面は幻想的な雰囲気に包まれた。

 万灯会は04年に始まり、今年8回目。同寺が震災で大きな被害を受けたため、開催が危ぶまれたが、地元の人たちから「故郷の行事を続けてほしい」という要望が寄せられ、3日間の開催となった。期間中は、延べ約6万灯が献灯される。

~産経新聞20110814~

 東日本大震災で液状化現象の大きな被害を受けた茨城県潮来市日の出地区にある潮音寺で12日夜、「万燈会(まんとうえ)」が始まった。境内に数万個の明かりがともされる恒例行事だが、今年は震災犠牲者約1万5千人の追悼と約5千人の行方不明者の早期発見を祈る。

 毎年、先祖の供養や個人的な祈願の思いを託す献灯器に今年は震災犠牲者一人一人の氏名や「不明者 早期発見」との願いを人数分書き込んだ。書き込み作業に参加した近くに住む添田弘子さん(56)は「名前と年齢だけのリストからも一人一人の生活が思い浮かぶ」と涙を浮かべながらペンを走らせたという。

 「ガンバレ日本」。献灯器を並べて作り出した文字は国全体へのエール。副住職の大谷徹奘(てつじょう)さんは「みんなで気持ちを強く持たないといけないんだ」と話す。

 奈良の名刹(めいさつ)、薬師寺の別院である潮音寺も震災では建物が約50センチ沈み、16棟のうち本堂以外の15棟は解体が必要となった。そのため、本来5日間の万燈会を1日に短縮する計画だったが、地元から「1日だと祭りが衰退してしまう」と陳情を受け、3日間の開催を決めた。

 日の出地区は震災から5カ月が経過した今も液状化の爪痕が残り、添田さんの自宅も傾いたまま。ただ、「私たちは生きているんだから」と気丈に話す添田さん。大谷さんは「心がいじけたら負けなんです。でも芯がしっかりしていれば見かけはボロボロでも強い。潮来、日の出の街から、みんなで元気になりたい」と話す。

 万燈会は14日まで。午後6時半~10時半に明かりをともす。

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