夜の森の桜のトンネルを見上げて

取手桜マップが出来上がりました。

取手シティプロモーション係さん作成

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茨城新聞 いばらき春秋 20150403

ぽかぽか陽気に合わせ、各地から桜便りが届く

福島第1原発事故で全町避難が続く福島県富岡町。

桜の名所で知られる夜(よ)の森地区のうち、立ち入り禁止が続く帰還困難区域にある桜並木の除染が終わった。

全長2・2キロの桜並木は「桜のトンネル」として親しまれ、事故前は観光客でにぎわった。

環境省が町の要請を受け、一時帰宅する町民が桜見物できるよう除染した。

常磐自動車道の浪江-常磐富岡インターチェンジ間が3月開通し、全線で供用を始めた。

常磐線は福島、宮城両県内の運行を来年春から順次開始。

帰還困難区域の浪江-富岡間は、除染後に放射線量が高い場所の乗客の安全確保策を決めた上で再開する。

先の見通せない第1原発の廃炉が重くのしかかるが、分断された地域が再び結ばれる。

夜の森地区は第1原発から約7キロ。

事故後、警戒区域に指定され、2013年3月に一部立ち入り可能となったが、

大半は放射線量が高いまま。除染された並木は約1・5キロ。

放射線量の高い場所とは柵で区切られている。

震災から4年たつが福島県の避難者は約12万人。

込み上げる思いを胸に収め、桜を見上げる人たちがいることを忘れてはならない。

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