マナシ 200円カレー小中学生に提供

新型コロナ 取手のネパール料理店 200円カレーで元気に 市内の小中学生に提供 

毎日新聞2020年5月15日

 新型コロナウイルスによる外出自粛が続く中、取手市で料理店を営むネパール人夫婦が9日、市内の小中学生を対象に200円でカレーの提供を始めた。店主のカトリ・スルヤ・バハドゥールさん(51)と妻ヒマさん(41)は、母国に残る大学生の娘がコロナによる休校でふさぎ込んでおり、「同様に大変な思いをしている日本の子どもにおいしい物で元気になってほしい」と語る。

 スルヤさんは2007年に来日し、12年に同市でネパール料理店「マナシ」を開店。現在は午前11時~午後8時の短縮営業を続ける。提供を始めた子ども向けメニューは、辛さを抑えたバターチキンカレーとナン、ライスとチキンのセット。「子どもがお小遣いで買える範囲」の価格に設定した。火、木、土の週3日、午前11時~正午にテークアウトで販売する。

 開店に合わせて来た中学2年、石橋泉凪さん(13)は「自分と兄弟の分を買いに来た。カレーが大好きなのでうれしい」と待ち切れない様子。小学生の孫2人を預かる女性(68)は「献立を考えるのに苦労しているのでありがたい」と笑顔だった。

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