Archive for the ‘記事’ Category

ル・ソレイユ  「さしま茶」を使った商品開発

火曜日, 8月 7th, 2018

さしま茶使いカステラ 取手の仏菓子店 ジェラートも開発
2018年8月7日(火) 茨城新聞

取手市のフランス菓子店「ル・ソレイユ」が、県西地域特産の「さしま茶」を使ったカステラとジェラートを作った。納豆やメロンだけでない茨城の魅力を知ってもらおうと、日本青年会議所(JC)茨城ブロック協議会が企画した。店頭や守谷市内のコンビニエンスストアで販売している。

緑茶を使ったカステラとほうじ茶を使ったジェラートは、いずれも松田製茶(八千代町)の茶葉や粉末を使用。ル・ソレイユのオーナーシェフ、米倉正人さん(49)が商品を開発した。

緑茶カステラは低温で長時間焼き、もっちりとした重厚感が特徴。ほうじ茶ジェラートは粉砕した茶葉を使用しており、「焙煎(ばいせん)した茶葉の香ばしさがすぐ口の中に伝わる」(米倉さん)という。

茨城のおもてなし商品に育てようと、JC茨城ブロック協議会がクラウドファンディングで新商品開発資金を募った。カステラは贈答用に風呂敷で包み、高級感を出すためジェラートは黒を基調にデザインした。

カステラは一切れ200円(税別)、ギフト用1本1600円(同)。ジェラートは店内での飲食でシングル350円(同)。守谷市のコンビニエンスストア「セブン-イレブン守谷立沢店」でも1個350円(税込)で販売している。

ブロック塀、茨城県内公立258校に不具合 県有36施設でも確認

土曜日, 8月 4th, 2018

ブロック塀、茨城県内公立258校に不具合 県有36施設でも確認

産経新聞 20180804

茨城県は3日、大阪北部地震で小学4年の女児が倒壊したブロック塀の下敷きになり、死亡した事故を受けて、県内の公立校や県所有施設のブロック塀を点検した結果、県立校69校の147カ所と市町村立校189校、県所有の36施設で不具合が確認されたと発表した。不具合のある公立校のブロック塀の総延長は約20キロに上り、県は速やかに対応するとしている。

点検は7月に行われた。6月には、各施設の職員が国土交通省のチェックポイントに基づいて検査を行ったが、今回は県の建築系技術職員や建築士の在籍する業者が建築基準法に基づき実施。外見上の不具合だけでなく、鉄筋の有無など内部点検も行った。

不具合は県立高63校と特別支援学校6校の147カ所と、市町村立の幼稚園など17園、小学校125校、中学校47校から見つかった。このうち、県立16校と市町村立3校からは塀内部の鉄筋に不具合が確認された。不具合のある塀の総延長は県立校で約12キロ、市町村立校で約8キロに上った。

市町村立校については、文部科学省への報告期限の7月27日までに検査が完了していない学校があり、不具合のある箇所は増える可能性があるという。

塀に不具合が見つかった県所有施設のうち、取手競輪場(取手市白山)、鹿島下水道事務所(神栖市北浜)、金町公舎(水戸市金町)のブロック塀はすでに撤去。

県はほかのブロック塀の撤去や再設置を年内に完了するとしている。

西日本豪雨 小学生の手記

金曜日, 8月 3rd, 2018

社会 西日本豪雨 岡山・真備町の小6・坂東さんが手記 「水が一気にきた」
毎日小学生新聞 2018年8月3日

がつ西日本豪雨にしにほんごううで、おおきな被害ひがいにあった岡山県倉敷市真備町おかやまけんくらしきしまびちょう小学しょうがく年生ねんせいで、毎日小学生新聞まいにちしょうがくせいしんぶん読者どくしゃ坂東律彦ばんどうのりひこさんが手記しゅきせてくれました。2かいがひざのたかさまで水没すいぼつした自宅じたくのこされ、ボートで救出きゅうしゅつされるまでを原稿用紙げんこうようしまい克明こくめい記録きろくしています。(後半こうはん一部いちぶ省略しょうりゃくしています)

 平成へいせい30ねんがつなのか七夕たなばたなのに、まえには、あまがわではなく、茶色ちゃいろかわながれていました。

 いまから5年前ねんまえ、ぼくが小学しょうがく年生ねんせいときにも小田川おだがわがはんらんしかけたことがありました。でもそのときはなにもありませんでした。だから、今回こんかい大丈夫だいじょうぶだとおもっていました。

川が氾濫して濁流に覆われたままの真備町地区=岡山県倉敷市真備町で2018年7月8日午前9時56分、本社ヘリから加古信志撮影

 前日ぜんじつの6むいかは、あさから大雨警報おおあめけいほうて、小学校しょうがっこう休校きゅうこうでした。そんなに大雨おおあめではなかったので、病院びょういんくすりをもらったりしていました。午後ごごごろには、ちかくの用水路ようすいろが、はんらんしそうになっていました。でもぼくは、宿題しゅくだいをしたり、テレビをたりしてふだんどおりにすごしていました。

 お風呂ふろはいってねましたが、何度なんど携帯けいたいったり放送ほうそうながれていたので、何度なんどめました。1130ぷんごろには、総社そうじゃ工場こうじょう爆発ばくはつしたりしました。しんかとおもいましたが、ちがいました。おとうさんはちかくのかわ様子ようすっていました。でも、ひなん場所ばしょすくなかったので、いえにいることにしました。

 7なのかあさ、6ごろにみず一気いっきはいってきました。それと同時どうじ床下ゆかしたしゅうのうからみずがふきしました。あわてて、ちかくにある大切たいせつものだけって、2かいにあがりました。みずは、階段かいだんの1段目だんめまで一気いっきました。そして、とつぜん電気でんきえました。7ごろ、119に電話でんわしましたが、「順番じゅんばん救助きゅうじょしているのでっていてください」とわれただけでした。ぼくは、こわくてベッドのうえいていました。すると、おかあさんが、やさしくなぐさめてくれました。

 ものは、ペットボトルのおちゃみずようかんがありました。おかあさんが「べたら」とってくれましたが、ぼくはほしくありませんでした。

手作てづくりラジオで情報収集じょうほうしゅうしゅう

 救助きゅうじょっているあいだは、テレビからの情報じょうほうもないし、けいたい電話でんわもなかなかつながらなくて、まったくどんなじょうきょうかわかりませんでした。そこで、おかあさんが市役所しやくしょに「みんな情報じょうほうがほしいから、防災無線ぼうさいむせんいまのじょうきょうをらせてほしい。みんな、見通みとおしがてないから不安ふあんなんです」と電話でんわしましたが、情報じょうほうながされることはありませんでした。

 そのままおひるになりました。ぼくがっていた手作てづくりのラジオがあったので、おひるのニュースをきました。でも、電池でんちがなくなったらこまるので、それ以上聞いじょうきくのはやめました。

 あまりにも、救助きゅうじょてくれないのでもう1119に電話でんわをかけましたが、「うくものってっとくように」とおこったようにわれただけでした。そこで、いえなかからビニールのそりと、エアーベッドをしてて、おとうさんが、くち空気くうきれてふくらませました。

 それから、いつでもひなんできるように、リュックサックに3日分みっかぶんふくれました。そして、ぼくは、みずにぬれてもいいように、おかあさんの水着みずぎにきがえました。

 それでも、救助きゅうじょてくれないので、今度こんどは110に電話でんわしました。でも「がんばってください」としかわれませんでした。

 すると、近所きんじょひとが、となりのいえまどからとびうつって屋根やねうえがっていました。すると、あめがふってきました。ちいさいどもたちはきょうふとさむさでふるえていました。

 午後ごごすぎ、県警けんけいのボートがえました。それまでにも、ヘリコプターが上空じょうくう何度なんどんでいて、何度なんどをふりましたが、救助きゅうじょにはてくれませんでした。でも、ボートのひとは「おくひとから救助きゅうじょするけどいいですか」といてくれました。「これでたすかる」とおもいました。

 そして、自衛隊じえいたいのボートが救助きゅうじょしてくれました。そのときには、2かいのベランダからボートにのりうつれるくらいみずていました。それから、となりの団地だんちひと救助きゅうじょしながら、まび記念病院きねんびょういんきました。病院びょういんについたら、先生せんせいたちがでむかえてくれて、「大丈夫だいじょうぶですよ一緒いっしょにがんばりましょう」とってくれました。

中略ちゅうりゃく

 病院びょういんは、2階近かいちかくまでしんすいしていて、電気でんきみず使つかえませんでした。物資ぶっしもとどいていませんでした。

 ぼくたちのちかくには、にんさんもひなんしていました。

 まび病院びょういんの4かいから真備町まびちょうは、一面海いちめんうみのようでした。まだまだ、おみせ屋上おくじょう救助きゅうじょっているひともたくさんいました。

 おとこひとは、2かいからマットやふとんをはこびあげました。

にぎやかな町 はいきょみたい

 午後ごご7時じすぎ、だんだん暗くらくなってきました。そのころ、一人ひとり1個小こちいさいおにぎりとジュースが配くばられました。とても、ありがたかったしおいしかったです。

 それからマットを2まいしいて3にん一緒いっしょにねました。

 つぎ朝起あさおきるとみずは2メートルぐらいっていました。それまではえなかったくるま屋根やねなどが、えてきました。

 8ごろ、パンを1みずが1ぱいくばられました。そのあと一人ひとりずつパンやゼリーもくばられました。

 それからにんさんやじゅうしょうのひとからボートではこばれるようになりました。ぼくたちはまだまだだろうとおもって散歩さんぽきました。すると、同級生どうきゅうせいいました。「小学生しょうがくせいはひなんできるから準備じゅんびをしといたらいいよ」とわれました。ぼくはからだおおきいので小学生しょうがくせいとはおもわれていなかったので、いそいで病院びょういんひといにきました。すると、「すぐに準備じゅんびしてっといて」とわれました。そのあとすぐにばれて、自衛隊じえいたいのボートにって川辺橋かわべばしちかくまできました。隊員たいいんひとはその日初ひはじめてボートをこいだそうです。愛知県あいちけんからたすけにてくれました。「くにのためというようなおおきなことではなくて、災害さいがいなどで、ひとのことに役立やくだつことがうれしい」とはなしてくれました。すごくかっこよかったです。

中略ちゅうりゃく

 ぼくがはじめて真備町まびちょうはいったのは、13にちでした。ぼくは、あんなににぎやかだったまちがはいきょみたいになっていたのでショックでした。

 律彦のりひこさんはいまちかくのおばあさんのいえ元気げんきにしています。おとうさんとおかあさんはいえ片付かたづけを頑張がんばっているそうです。

子育て世代の「防災」

金曜日, 8月 3rd, 2018

震災で身に付いた力 シンプル生活に自信
茨城新聞 2018年8月3日(金)

大きな被害をもたらす自然災害はいつでも起こり得る。今シリーズのテーマは子育て世代の「防災」。

取手市に住む森田泰世さん(44)。東日本大震災の日、市内に勤める夫と電話もメールも通じず不安な時間を過ごしたが、自転車通勤だった夫は無事帰宅した。ガス漏れが怖くて調理できず途方に暮れていると、夫が買い置きの食パンとツナ缶を出してきた。「なるほど、火を使わなくても食事ってできるんだ」。夫の臨機応変な対応に心強さを感じた。

大震災後、森田さん方では夏休みの北海道旅行が恒例になった。北海道の友人から「こっちに来て少しゆっくりしたら?」と誘われたのがきっかけだった。

それまでは気付かなかったが、震災で少なからずストレスを受けていた。北海道の大自然に癒やされ、気持ちをリセットすることができた。以来、毎年夏休みは必要最低限の家財道具を持って旅に出る。夫は仕事で行けないが、母子で自炊しながら約ひと月を過ごす。昨夏は小4の長男、次男(5)、長女(1)を連れてのフェリー旅。

一軒家を他人同士で貸し切り、当番制で料理を作って一緒に食事を取る共同生活も経験した。自宅から離れ、少ないもので暮らすシンプルな生活を親子で楽しめるようになったという。

「次に何かが起きても、少ないもので暮らせるようなサバイバル力が付いた気がするし、旅先でいろんな人と触れ合えるので、子どもの社会勉強にもなっていると思います」

シンプルな生活の中、「これだけは必要」という森田さん方の防災対策は、元々導入していたウオーターサーバーの20リットル入り1箱と、2リットルの水を6本ほど常備。さらにコーン缶や大豆缶など長期保存のできる食材を多めに買いそろえている。毎日のお弁当に活用しながら、なくなれば買い足し、備蓄品が古くならないことを常に意識している。

大震災から7年たった今、危機感は徐々に薄れているというが、災害時の家族の集合場所は今も時々確認し合っているそうだ。

先日の西日本豪雨の報道を見て、私自身もいつ襲ってくるか分からない自然災害に備えなければと思いつつ、正直、その優先順位が高くなかったことに気が付いた。いま一度防災について考えなければと思った。
(NPO子連れスタイル推進協会・牟田祥子)

三越左千夫少年詩賞 取手の田代さん受賞 

木曜日, 8月 2nd, 2018

三越左千夫少年詩賞
取手の田代さん受賞 「命と心テーマに書き続けたい」 
毎日新聞2018年7月31日 

 取手市寺田の元東京都職員、田代しゅうじさん(81)さんが、地域の児童を見守る愛情や、母親への感謝を表した詩集「ともだちいっぱい」(四季の森社)が三越左千夫少年詩賞を受賞した。「詩を書くことは頭の散歩。気持ちが若くなる。命と心をテーマに書き続けていきたい」と張り切っている。

 田代さんは鹿児島県生まれ。20代から詩を書き始めた。在職中に取手に自宅を建てて定住。67歳で都の外郭団体職員を退職後、昨年まで13年間、自宅そばを登校する児童たちの見守りに当たった。

 「しっかり手をにぎろう やさしい心が見えるから 目を見よう その奥に悲しい心が見えないか」

 受賞作の詩集は昨年3月、80歳の誕生日に自費出版した。子供の成長を願う「ともだち」▽亡き母の思い出を、母に話しかけるように表現した「おかあさん」▽鹿児島の方言を織り交ぜた「ふるさとの風」--の3章で構成し、全66編。

 田代さんはこれまで「少年と海」(けやき書房)など多くの詩集を出版している。

全国制覇目指す 取手リトルシニア

木曜日, 8月 2nd, 2018

全国制覇目指す 取手リトルシニア 市長を表敬
茨城新聞  2018年8月1日(水)

中学硬式野球の取手リトルシニアの選手と監督らが7月25日、取手市役所を訪れ、全国大会出場を藤井信吾市長に報告した。藤代中3年の秋葉翔生主将(14)は「全国制覇を目指したい」と意気込みを語った。

取手リトルシニアは5、6月に開かれた関東大会で16強入りし、敗者復活戦で勝って全国大会(8月1〜5日・東京ほか)出場を決めた。夏の全国大会出場は5回目で最高成績は2012年の準優勝。

それ以降は3回戦止まりといい、石崎学監督(42)は「目の前の相手を倒して一つでも勝ち上がりたい」と話した。藤井市長は「力を入れて頑張って」とエールを送った。

時代とともに

木曜日, 8月 2nd, 2018

家族葬専用の斎場 取手にオープン 「直葬」にも対応
茨城新聞 2018年7月31日(火)

総合葬祭業のたまのや(福島市、安斎紀之社長)は30日、家族葬専用葬祭会館「こころ斎苑SOU取手」を取手市井野台にオープンした。1日1葬儀貸し切り型で、亡くなってから葬儀までの時間を近親者だけで過ごすことができる。

こころ斎苑SOU取手は、最大50人対応のセレモニーホールや和洋室の遺族控室、ビュッフェ形式で食事もできる会食スペースが設けられている。安置専用室もあり、火葬のみで葬儀を行わない「直葬」にも対応する。

同社は「小さな葬儀のニーズは高まっている。自宅感覚で24時間使ってもらえれば」としている。

「取手の明治維新」展

月曜日, 7月 30th, 2018

「取手の明治維新」展 史料100点、人物でたどる 9月24日まで 
毎日新聞 2018年7月28日

 明治150年に合わせ、幕末から明治初期に活躍した取手ゆかりの人々を紹介する企画展「人物でたどる取手の明治維新」が市埋蔵文化財センター(取手市吉田)で開かれている。「赤報隊」を組織した相楽総三のほか、戊辰(ぼしん)戦争で旧幕府軍として戦い、明治期には茨城県令(知事)も務めた人見寧らの貴重な史料計約100点が並ぶ。9月24日まで。

 相楽は取手の豪農、小島家が江戸に構えた屋敷で出生。西郷隆盛の指示で赤報隊を結成し、年貢の半減をふれ回りながら江戸に向かったが、新政府は方針を撤回し、「偽官軍」の汚名を着せられて処刑された。

 企画展では、利根川と江戸川をつなぐ利根運河の開削を手がけた取手出身の広瀬誠一郎が、勝海舟から受け取った書「獨養其志」(広瀬篤氏所蔵)を公開しているほか、人見が旧幕府軍として箱館戦争で使った自筆の指揮旗(人見寧則(やすのり)氏所蔵)も目を引く。

 飯島章センター長は「取手ゆかりの人物を通じて明治維新の光と影を知っていただきたい」と来館を呼びかけている。

講座・講演も
 また歴史講座2回と講演会を市福祉交流センター(同市寺田)で開く。講座は28日「慶応4年4月の取手-土方歳三と徳川慶喜-」▽8月25日「取手はかつて千葉県だった」。いずれも講師は飯島氏。講演は9月8日、徳川記念財団の岩立将史学芸員が「相楽総三とその顕彰運動」の題で話す。いずれも午後1時半から。申し込み不要。入館、受講無料。問い合わせは市埋蔵文化財センター(0297・73・2010)。

キリンビール取手工場見学

日曜日, 7月 29th, 2018

家族で工場見学、試飲も 来月、キリンビール取手

茨城新聞 2018年7月27日(金)

キリンビール取手工場(九鬼理宏工場長)は、夏休みに工場見学ファミリーツアーを行う。醸造工場やパッケージング工場の見学のほか試飲もできる。試飲時間には、ビールの空き缶をどれだけ高く積めるかを競う「空き缶積み上げゲーム大会」を行い、参加賞がもらえる。

ツアーは8月4、5、12、18、19、25、26日の午前9時半と午後1時の各日2回。11日は午前のみ行う。工場見学50分、試飲30分。毎週土曜に行っているツアーを夏休みは日曜日にも拡大して開催する。

小学1〜3年生と保護者が対象で定員は各回先着30人。参加無料。授乳・救護室あり。キリンビール取手工場(電)0297(72)8300。

エアコン設置率格差

水曜日, 7月 25th, 2018

茨城新聞 20180725

茨城県内公立小中校エアコン 設置半数止まり

普通教室、17年4月現在 市町村対応に差

茨城県内の公立小中学校で、授業で最も多く使う普通教室のエアコン設置率は、2017年4月現在で50・8%にとどまっていることが県教委のまとめで分かった。14年の前回調査より27・3ポイント上がり、全国平均49・6%を上回るものの、夏場の気温や財源不足、教育方針の違いなどを背景に、市町村によって対応に“温度差”があるのが現状だ。全ての普通教室にエアコンを完備している自治体がある一方、全く設置が進んでいない自治体もある。

市町村別にみると、エアコンの設置率100%は石岡、龍ケ崎、常総、取手、牛久、潮来、稲敷、かすみがうら、行方、つくばみらい、大洗、大子、美浦、河内、境、利根の計16市町村で、全体の約3分の1を占めた。次いで、土浦市99・5%、守谷市92・7%、小美玉市92・0%と続く。

行方市と河内町は、理科室や音楽室など特別教室の設置率も100%を達成している。

一方で、設置率ゼロは結城、高萩、笠間、常陸大宮、城里、八千代の計6市町。ほかに常陸太田市(0・6%)、桜川市(4・0%)、鹿嶋市(4・3%)なども低い。

ただ、調査後に笠間市が全11小学校にエアコンを設置するなど、市民らの要望を受け設置へ乗り出したり統廃合に伴う校舎建て替えを機に設置が進んだ自治体もある。

いくつかの自治体でエアコン設置が進んでいない理由について、県教委は「市町村ごとの教育方針や財政的な事情があるのではないか」と分析する。

20180725-i

暑さが続く岐阜県多治見市では、数日前に3教室にエアコンがついた。

設置率は、1%にも満たないという。

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