東日本大震災
祈りのコンサート 東北出身の歌手グループ、あす取手で 地元合唱団も出演
毎日新聞2019年3月29日
東北出身の歌手らによる「祈りと感謝のコンサート 和魂歌」が30日、取手市新町2の取手ウェルネスプラザで開催される。東日本大震災の犠牲者を追悼し被災者支援に感謝するため、市内の作曲家で歌手の鈴木ミチさん(44)が企画。来場を呼びかけると共に、運営費を賄うため福島の民芸品にちなんだ「絆ベコ」を販売中だ。
当日は、福島県会津若松市出身の鈴木さん▽同県南相馬市の福島はじめさん▽宮城県石巻市の大内あゆみさんら歌手のほか、この日のために特別編成した地元の「ひだまり合唱団」も出演する予定。
コンサートは今年で4回目。鈴木さんと東北出身の歌手でつくる復興支援グループ「東北を繋(つな)ぐ架け橋プロジェクト ひだまり」が主催。鈴木さんは「震災以降も各地で地震や水害が相次ぎ、みんながボランティア精神で手を取り合い、助け合っている。お互いの絆を大切にしていきたい」と話す。合唱団のメンバーで、土浦市の自営業、一水(いちみず)志穂さん(49)は「心に響く優しい歌を歌います」と張り切っている。
絆ベコは会津若松市の民芸品「赤べこ」と同形だが、華やかに着色。鈴木さんが同市内の民芸品製作所に依頼した特注品だ。毎年そろえて自宅に飾る人もいるという。大小の2サイズ。小(15センチ、2000円)は銀とピンク、緑の3色。大(30センチ、1万円)は銀色。メッセージを書いて会場に並べ、終了後に持ち帰る。希望者には出演歌手がサインする。
入場無料。当日は正午から整理券を配り、午後1時開演。問い合わせは鈴木さん(080・5473・1279)。