茨城新聞 20210211
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茨城新聞 20210127
銀座蔦屋書店「春のアート展」で展示された東弘一郎さんの作品「廻転する不在」=2020年3月、東京都内(本人提供)銀座蔦屋書店「春のアート展」で展示された東弘一郎さんの作品「廻転する不在」=2020年3月、東京都内(本人提供)
新型コロナウイルス感染拡大で芸術家の活動が制限されている中、取手市在住のアーティスト、東弘一郎さん(23)=東京芸術大大学院在籍=の立体作品「廻転する不在」(2020年)が、行き場のない状態となっている。作品は、自転車を組み合わせた大型のオブジェで、当初、市内の施設に働き掛けたものの、スペースが確保できずに断られ、引き取り先が見つかっていない。東さんは「作品を置いていただける施設があれば」と、作品を生かしてくれる場所を探している。
東さんは同大美術学部先端芸術表現科卒業後、同大大学院に在籍。現在は同大取手校地(取手市)のキャンパスで、主に自転車と金属を組み合わせ、動く立体作品を制作している。今注目の、次代を担うアーティストの一人だ。
自転車を使った作品制作は大学生時代から始めた。同市内に住み始めたことで、競輪場やサイクルルートがある“自転車のまち”と感じていた。一方で廃棄されたり使われなくなったりした自転車も多く見掛けた。そこで「時間も歴史も止まってしまった放置自転車に新しい命を吹き込みたかった」と、自転車を使った作品を制作するようになった。
「廻転する不在」は卒業制作で、廃棄されるはずだった放置自転車を譲り受け、作り上げている。高さ約5メートルに及び、十数台を組み合わせて一つの大きな自転車を表しているという。
作品は銀座蔦屋書店(東京)の「春のアート展」(昨年3月20〜30日)などで展示。テレビや雑誌に取り上げられるなど、話題となった。現在は、同大取手校地で保管している。
同市文化芸術課の秋田貴雄さんは「東さんは有望な作家。その代表的な作品が破棄されるのは忍びない。だが、その大きさゆえ、市の施設で残せる場所がない」と無念さをにじませる。
東さんは「この作品を展示、保管してもいいという施設があれば助かる。興味を持った人がいれば、ぜひお願いしたい」と話している。問い合わせは東さん(電)080(1151)6565。