毎日新聞 20150522
取手市井野1の民家を借用したアート空間「拝借景」で、関東の美術系大学を今春卒業したばかりの若手芸術家の展覧会が開かれている。拝借景の利用メンバーが大学の卒業制作展を回り、勝手に「拝借景賞」を授与。応諾した10人が個性豊かな約20点を出展している。屋根裏に潜む油彩画「忍者」など展示の仕掛けも楽しめる。6月7日まで土日曜のみ開館(正午〜午後6時)。井野郵便局近く。
毎日新聞 20150522
取手市井野1の民家を借用したアート空間「拝借景」で、関東の美術系大学を今春卒業したばかりの若手芸術家の展覧会が開かれている。拝借景の利用メンバーが大学の卒業制作展を回り、勝手に「拝借景賞」を授与。応諾した10人が個性豊かな約20点を出展している。屋根裏に潜む油彩画「忍者」など展示の仕掛けも楽しめる。6月7日まで土日曜のみ開館(正午〜午後6時)。井野郵便局近く。
毎日新聞 20150522
取手市の江戸川学園取手中・高校で20日、元宇宙航空研究開発機構(JAXA)宇宙飛行士の山崎直子さん(44)が「宇宙・人・夢をつなぐ」と題して講演した。総合的な学習の一環で、計約2100人が聴講した。
山崎さんは2010年4月、国際宇宙ステーション(ISS)に15日間滞在。宇宙に行くまでに「11年間ずっと訓練や実験をした」と振り返った。体験を基に「常に新しいものをスポンジのように吸収していけるか、伸びしろが大切。人として謙虚にいろんなことを受け止めなければならない」と語りかけた。
また、学生時代の米国留学の経験から「歌舞伎や茶道について聞かれたが、知らなかった。英語はツール(道具)として必要。それにプラス、古里や文化の『自分の軸』を持っていることが大切だ」と強調した。
講演を聴いた中等部3年の柳原里早子さん(14)は「自分の軸を持つことを教えてもらった。宇宙に行けるなら、行ってみたい」と目を輝かせた。
女の気持ち:支えられて 毎日新聞 20150518
大型連休の5月2日、標高599メートルの高尾山の頂上に立ち、富士山を眺める自分に一番驚いたのは私自身かもしれません。
この日の朝、「お母さん、高尾山に登ろう。体調に合わせて行けるところまででいいから」。息子にそう言われた時は「無理、無理、無理よ」といったんは提案を却下しました。
元来、出無精なうえに目を患ってからは縁石や段差につまずいて転んだり、電信柱や塀にぶつかったりすることもたびたびです。歩くことを楽しむより外出がおっくうになるばかりでした。
そんな私を心配する息子の気持ちが分かるだけに、行ってみようかと一大決心をしました。「もう少し左へ寄って。大きな段差があるからいつもの2倍ぐらい高く足を上げて。木の根っこがいっぱいあるからね」。息子のナビゲーターのおかげで、息切れしながらも頂上に登り、富士山を眺められました。この感動は忘れられません。
「本当に来て良かった。まだまだ歩ける。まだ見ることができる」。そう気づかせてくれた息子に感謝です。ありがとう。
草花も木も支えがあれば嵐にも倒れません。人間も同じです。一人では弱いかもしれないが、強き支えがあれば、揺るがず、倒れずまっすぐ成長して人生を生き抜くことができます。
私も支えられるばかりでなく、人を励まし支えられるよう強く生きたい。書くことも大変ですが、ひと文字でもこの思いを書きたくて……。
日々是好日 団地をホテルに 住民ら企画、接客 地域交流活発に
毎日新聞 20150518
戦後の高度経済成長期に開発されたニュータウンの多くで高齢化が進む中、住民が中心になってまちづくりに取り組む住宅団地がある。その一つ、茨城県取手市の井野団地を訪ねた。
4月のある日、青いチョウネクタイをつけた「ホテルマン」が団地内の公園に横一列に並び、「客」を迎えていた。「いらっしゃいませ!」。大内康輔君(6)が元気よくあいさつした後、「女将(おかみ)」の片山春枝さん(75)が「ようこそおいでくださいました」と客に笑顔を向けた。
同団地で開催された宿泊型のイベント「サンセルフホテル」。空き部屋を「客室」として利用し、お客をインターネットで募集した。客は1泊2日で宿泊し、ホテルマンからおもてなしを受ける。ホテルマンは団地の住民を中心に、市内外から集まった約30人。最年少は5歳、最高齢は76歳と幅広く、親子もいる。それぞれが案内係や客室係、コックなどになりきって、約半年前からこの日のために話し合いを重ねてきた。片山さんは若い頃に日本舞踊をしていた経験を生かし、自ら着物姿を提案したという。
イベントを主催したのは取手市に事務所がある「取手アートプロジェクト実施本部」。1999年に行政と市民、市内にキャンパスがある東京芸術大の3者が共同で「取手アートプロジェクト」(TAP)を始動させ、住民がアートに触れる機会をつくるなどしてきた。
サンセルフホテルもアートの一環で、現代美術家の北沢潤さん(27)が「日常生活に思いをはせる原点になれば」と考案した。2013年から毎年春と秋に開催し、今回で5回目だ。住民ら参加者同士の結束は回を重ねるごとに強くなっているという。
夕食と翌日の朝食は住民の手作りで、コック役の長谷川光子さん(60)がメニューを考えた。メインディッシュは茨城県産のレンコンを使った和風ハンバーグ。前菜で出した鮮やかな緑色のひすい豆腐は「前から挑戦したかった料理。せっかくなので、家で作るよりもみんなに食べてもらいたくて」と披露したという。長谷川さんは20年ほど前に夫と3人の娘と団地に引っ越して来た。イベントに参加することで「団地への愛着が深まった」と話す。今回、まかない料理も担当し、2日目は朝5時から朝食づくりに取りかかっていた。
同市に住む会社員の添田フジオさん(57)は団地の住民ではないが、「そろそろ地域デビューがしたい」と参加している。職場は東京都内で、地域の友人は少なかった。「普通のサラリーマンでもいろいろとアイデアを出してアートに携われるのが面白い」といい、会場の装飾に励んでいた。
井野団地は69年から建設が始まり、総戸数は2166戸。4、5階建ての建物が林立する典型的なニュータウンだ。近年は全国の団地と同様、建物の老朽化や住民の高齢化が進み、空き部屋も増えていた。
イベントが転入者を増やすことにつながっているかどうかは不明だが、住民同士の交流を活発にし、コミュニティーの維持に役立っているとは言えそうだ。
TAPの取り組みは団地内の孤独死対策にもつながっている。11年秋、空き店舗になっていた団地内の店舗スペースに住民が気軽に立ち寄れるカフェを開設した。賃貸料は同市高齢福祉課が負担し、運営には団地外の市民もボランティアで携わる。その一人、橋本三千彦さん(70)は「退職後の生活に張りが出た」と言い、訪れた人にお茶をいれたり、話し相手になったりしていた。
まちづくりに詳しい東京大大学院の浅見泰司教授(都市工学)は「団地再生は住民だけでは資金やアイデアの面で難しいが、住民の力がなければ成功しない。地域の中で核になる人を育てることが、持続的なまちづくりに必要不可欠だ」と指摘する。さらに、同団地のように、団地の外の市民が参加していることも重要といい、「団地がその地域にとって大切なものだという意識につながる。団地再生のような地域活動は、定年退職した人や子育てを終えた主婦が活躍できる場ではないか」と話した。【鈴木敦子】
憲法 取手で「学習会」30日から 毎日新聞 20150516
取手市の市民グループ「雫(しずく)の会」(森下春江代表)は30日から3回にわたり、「日本国憲法の学習会」を同市戸頭公民館で開く。
講師は憲法学者で茨城大の田村武夫名誉教授。
1回目のテーマは「憲法誕生の秘話」。
同会の桜田早苗さんは「生活に深くかかわる憲法に関心を持って、一緒に考えたい」と参加を呼びかけている。
同会が昨年10月、田村氏を講師に集団的自衛権の学習会を開催した。
「もっと深く知りたい」と感想が寄せられたため、今回の学習会を企画した。
各回午後2〜4時。第2回(6月27日)と第3回(7月18日)のテーマは未定。
参加費は3回通し1500円(1回のみ600円)。
定員各30人。
申し込みは桜田さん(0297・78・7750)。
東日本大震災 鎮魂と復興支援思い 取手でキャンドルナイト 毎日新聞 20150510
東日本大震災の鎮魂と復興支援の思いを乗せたイベント「キャンドルナイト」が
9日、取手市白山の弘経(ぐぎょう)寺境内と隣の白山幼稚園であった。
参加者が「やさしくたすけあい」「がんばれ!」などと書いた粘着テープを貼った
竹筒約500本を境内に並べて静かに点灯。
浄土宗の僧侶8人が読経を行い、参加者が合掌、犠牲者の冥福を祈った。
ハーブ花畑 取手・小貝川河川敷で見ごろ 16日に野草観察会
毎日新聞 20150506
取手市藤代の小貝川河川敷にある花畑「ハーブフロー」が見ごろを迎えている。鮮やかな青のネモフィラ、白いカモミール、赤紫など多彩なヤグルマソウをはじめ8種の花が春風にそよぐ。花畑は藤代公民館裏手に広がり長さ約300メートル、幅5メートル。地元の「ハーブフローの会」(結城直子会長)が育てている。
同会は16日午前10時から、ハーブフローの集い「温暖化と生き物たち・野草を楽しむ」を同館と花畑周辺で開く。専門家の講演、観察会やカモミールなどの花摘みも予定。結城会長は「生き物を慈しみ、水辺環境を考えるきっかけにしていただきたい」と話す。
申し込みは13日まで結城さん(0297・83・3862)へ。参加費500円(弁当、資料代含む)。
ニュースBOX 取手市商工会がプレミアム商品券 毎日新聞 20150430
取手市商工会は5月1日、20%割り増しの「プレミアム商品券」の販売予約を始める。
1冊1万円で1万2000円分(1000円券8枚と500円券8枚)が市内約300店で使える。
販売数4万5000冊。1日から市役所などで配る専用応募はがきで5月末までに申し込む。
6月中旬に抽選し、当選者にはがきで通知。同下旬、はがきと引き換え販売する。
割り増し分は総務省の交付金が原資。
問い合わせは商工会(0297・73・1365)へ
http://www.toride.or.jp/premium/premium.html
明日朝刊にて、予約申込み券つきチラシを配布いたします。