サンタ姿で贈り物 取手有志の会 困窮世帯を支援
茨城新聞 20201222
新型コロナウイルスの影響を受けるなどし経済的に困窮している世帯支援へ、取手市内の有志の会「未来の子どもネットワーク こども宅食配取手市実行委員会」(阿部直樹代表)は20日、同市内のひとり親世帯などの子どもたちへ、おもちゃなどのクリスマスプレゼントを届けた。
野生イノシシから豚熱 守谷で茨城県内2例目 利根川河川敷に死骸
茨城新聞 20121212
茨城県は11日、守谷市高野の利根川河川敷で死んでいた野生イノシシ1頭が、豚熱(CSF)に感染していたと発表した。県内での感染確認は6月に取手市で発見された雄の子どもに続き2例目。県によると、県内の養豚場約380カ所の飼育豚に異常は見つかっていない。
県畜産課によると、感染したのは成獣の雌。近くの住民が10日に発見し、守谷市に届け出た。11日、県の家畜保健衛生所で遺伝子検査をした結果、陽性が判明した。
県は飼育豚の豚熱感染予防に向け、2月からワクチン接種を開始し、5月に全頭接種を終えた。現在も新たに生まれた子豚などに接種を継続している。今回の感染確認を受け、県はあらためて県内養豚農家に防護柵設置や消毒の徹底を指導する。
野生イノシシについて県は捕獲や死骸を発見した際に検査し、感染確認をしている。1月から計4回実施した経口ワクチン散布は、来年2月にも栃木県境や利根川沿いなどの12市町で実施する予定。
シクラメン 赤・ピンク・白の競演 茨城・取手
20201212 産経新聞
赤や白、ピンクの競演-。クリスマスが近づく中、師走や正月を華やかに彩るシクラメンが、茨城県取手市の「美登(みと)花園」で美しい花を咲かせ、鉢植えを買い求める県内外からの客でにぎわっている。
美登花園では約20種、約2800鉢のシクラメンを栽培している。今年は10月の長雨の影響で生育が1、2週間程度遅れたものの、11月になって晴れの日が多く、色づきは例年と変わらないという。
経営する長塚美登(よしのり)さん(61)によると、新型コロナウイルスの感染拡大で同花園を訪れる人はやや減ったが、その分、知人への贈りものとして買い求める人が多いという。
千葉県柏市の主婦(50)は「自宅に飾るのと、両親や親類にお歳暮で贈るため毎年買っている」と話す。
今年はコロナ禍で、美登花園がある取手市をはじめ県南の自治体では感染者が増えるなど暗い話題が続く。長塚さんは「コロナで自宅にいる時間が長いからこそ、赤やピンクのシクラメンを部屋に飾って、家庭に明るさを取り戻してほしい」と話している。
取手市の男性(55)は「赤い色には魔よけ効果があるというので、今年はたくさん家に置いてコロナを退散させたい」と強調していた。
価格は2200~4200円。年内無休。問い合わせは、美登花園(0297・77・0236)。
【常磐路ノート】教え子の胸に生き続ける名将 木内幸男さん
産経新聞 20201210
11月24日に89歳で死去した高校球界の名将・木内幸男さん。2日に茨城県取手市内で営まれた通夜には教え子が大勢駆け付けた。プロ野球・日本ハムの野手総合コーチ、金子誠さん(45)もその一人だった。
常総学院が平成5年夏の甲子園で4強入りしたときの主将。日本ハムでは堅守の内野手として活躍した金子さんの木内さんに関する記憶は今も鮮明だ。本来は右打者だが、「監督に『左で打て』といわれたことがある」と回想する。
懸命に左で素振りし、翌日の練習で左打席に立った金子さんを指揮官は「ふざけてるのか!」としかりつけた。「『左で打て』は、『右で打ってそんなものか』というもののたとえだった、と。こっちは真剣だったのに」と金子さんは苦笑する。
厳しい言葉を浴びせ続ける木内さんへ「何だこのクソじじい!」と反発心も抱いたが、3年夏の甲子園出場時、鬼監督は「すっかり優しいおじいちゃんに変わった」という。「目標は優勝ではなく、『国体に行けるところ(ベスト8)までがんばろう』だった。2年間鍛えて、最後は好きなようにやらせてくれた」
卒業後の進路で、木内さんには「お前は大学野球には向かない」と指摘を受けた。「僕は(守備の)捕り方、投げ方が独特だったので基本にうるさい大学には向かないと。おかげでプロで磨くべき個性は磨けたかな」と将来の道筋をつけてくれた恩師に感謝する。
金子さんは亡くなる2日前、木内さんの夢を見たという。「虫の知らせですかね。監督のノックを僕が受けていた。元気な姿を僕の中にとどめておきたい」。それぞれの思い出の中に名将は生き続ける。
オンラインで委員会 取手市議会、県内で初開催 第4回定例会 茨城
毎日新聞 20201208
取手市議会は開会中の第4回定例議会で、委員がオンラインで出席しての常任委員会などを県内で初めて開催している。今年9月の関連条例などの改正で可能になった特例措置で、7日の福祉厚生委員会でも委員8人中5人がオンラインで参加した。会期中、三つの常任委員会と一つの特別委員会がオンラインで議案質疑などを行う。
オンラインによる地方議会の委員会開催は、総務省が今年4月、新型コロナ感染拡大防止のために参集が困難な場合は認める見解を各都道府県などに通知した。同市議会の改正条例も同様の開催条件を定めている。
市議会では感染者の増加に伴い、11月24、28両日の議会運営委員会をオンラインで開催。さらに県から27日に「感染拡大市町村」の一つに認定されたため、同30日からの定例会会期中の委員会もオンライン開催とした。
今定例会中のオンライン委員会は4日、7日、8日に開催。7日にあった福祉厚生委員会では委員8人中5人がオンラインで、石井めぐみ委員長と委員2人が議会棟大会議室から参加。定例会提出議案について大会議室にいる職員に質問するなどした。
石井委員長は「音声はよく聞こえたし、各委員は以前と同じように質問できた。オンラインでもできる手応えは得た」と話した。
ただ、同市議会がオンライン参加を可能にした議事は「説明聴取・質疑・委員間討議」までで「表決」は除いており、今定例会でも各委員会の採決は9日に対面で行う。
市議会事務局によると、表決を除く理由には、本会議のオンライン開催は地方自治法上、いまだ認められてない状況を考慮しているという。同事務局は「議決は議会にとって最重要事項のため、本会議のオンライン開催が認められない状況では慎重に対応すべきと考えている」と説明する。
日刊スポーツ
西武、巨人、オリックスでプレーした清原和博氏(53)が5日、野球界を語った。一般財団法人グリーンシードベースボールファンデーションの代表理事として、中日OBの立浪和義氏らと西東京市で小学6年生を対象とした野球教室を開催。日本シリーズ、注目の強打者、12球団合同トライアウトを受験する新庄剛志氏や西武松坂大輔投手、11月に死去した取手二、常総学院の監督だった木内幸男さんの思い出など、幅広く語った。
先月、取手二、常総学院(ともに茨城)で監督として3度の甲子園優勝を果たした木内さんが死去した。清原氏はPL学園(大阪)で高校2年の夏、甲子園の決勝で取手二に敗れている。
「6月に取手に練習試合で行って、10-0ぐらい(13-0)で勝っていた。まさか甲子園で負けるとは思わなかった。PLは3年間全寮制で管理された野球だった。(取手二は)選手が笑顔で伸び伸び野球をしていた。それが衝撃的で。やんちゃな軍団を木内監督がまとめていた。本当にすごいなと思う。甲子園の名将が亡くなるのは残念」
この試合は清原氏にとって、夏の甲子園では唯一の黒星だった。木内監督は9回、高校野球では当時、異例だったワンポイント継投を繰り出した。大会中にはご褒美に海水浴も認めた。心に刻まれた一戦だ。