Archive for the ‘震災201103111446’ Category

いわき万本桜プロジェクト

木曜日, 10月 25th, 2012

いわき万本桜プロジェクト

千本桜じゃないんですよ

万本

10年後が楽しみです

絶対出かけます(笑)

^ ^*

さくらがピンクならいや~~~な黄色

セイタカアワダチソウ花粉症の^ ^*には天敵です。動画で紹介

20121025_m

福島県浪江町~双葉町

セイタカアワダチソウが田畑のみならず海岸近くにも群生している。

朝刊一面に掲載された写真記事に絶句!

^ ^*悲しみの記事の後は楽しい記事!

牛の爪切り技術競う・・・水戸で全国大会 ~茨城新聞20121025~

牛のひぢめを削る技術を競う全国牛削蹄競技大会が24日行なわれた。

牛の健康管理者には欠かせない「爪切り技術」だ。

牛は、ひづめが伸びたままでは歩く際にバランスが崩れストレスがたまり牛乳や肉質が悪化するため

半年に一度畜産農家を訪ねてケアするという。

競技と技術で優勝したのは北海道地区代表だった。

被災地に着物を送ろうプロジェクト

日曜日, 7月 15th, 2012

被災地に着物を送ろう

そう呼びかけるお手伝いをしているのは、守谷市にある和服さくらさん

ブログより転用させていただきました。↓

気仙沼 たかはし 店主 高橋和江
昨年発生しました東日本大震災にて多くの方が被災し、大変苦しい生活を強いられることとなりました。しかし、そんな明日も知れぬ状況の中でも、津波によって汚されてしまった着物の修繕をしたいと、弊社の店舗には連日たくさんのお客様がいらっしゃいました。その時、かなりの方がご家族など大切な方の面影をその着物に映し出していることに出合いました。
その傍ら、津波によって着物道具一式をすべて流されてしまい、もう着物を着る機会は無い、と落胆されていらっしゃる方のなんと多いことか…。当店のスタッフもそのひとりです。ある日彼女がつぶやいた『…私はもう一生着物なんて着られない…』の言葉は私の胸に刺さりました。
私は震災から半年ほど経ったある日、そのスタッフに私の着物や帯を差し出しました。それも年中着られるように、季節ごとの着物と帯を、です。その時の彼女の驚き様と言ったらありません。途端に彼女の顔が満面の笑と変わり、さっそく草履を新調したのには驚き、心から嬉しく思いました。
その時強く感じたのは、きっと始めの一枚があれば、また前向きな気持ちになれる方もたくさんいるのではないか…ということです。
今やそれは確信に変わりました。
着物の力を最大限に使い、この未曾有の状況の中で少しでも元気になっていただくために皆様のタンスで眠っているお着物を差し出してはいただけないでしょうか。
本来着物が持つ人と人、世代と世代をつなぐ力と、日本人の着物に対する底知れぬ愛着心をここに再発見しつつ、被災地を通して着物文化の発展に貢献していけたらと考えております。
敬具

気仙沼 たかはし 店主 高橋和江

昨年発生しました東日本大震災にて多くの方が被災し、大変苦しい生活を強いられることとなりました。しかし、そんな明日も知れぬ状況の中でも、津波によって汚されてしまった着物の修繕をしたいと、弊社の店舗には連日たくさんのお客様がいらっしゃいました。その時、かなりの方がご家族など大切な方の面影をその着物に映し出していることに出合いました。

その傍ら、津波によって着物道具一式をすべて流されてしまい、もう着物を着る機会は無い、と落胆されていらっしゃる方のなんと多いことか…。当店のスタッフもそのひとりです。ある日彼女がつぶやいた『…私はもう一生着物なんて着られない…』の言葉は私の胸に刺さりました。

私は震災から半年ほど経ったある日、そのスタッフに私の着物や帯を差し出しました。それも年中着られるように、季節ごとの着物と帯を、です。その時の彼女の驚き様と言ったらありません。途端に彼女の顔が満面の笑と変わり、さっそく草履を新調したのには驚き、心から嬉しく思いました。

その時強く感じたのは、きっと始めの一枚があれば、また前向きな気持ちになれる方もたくさんいるのではないか…ということです。

今やそれは確信に変わりました。

着物の力を最大限に使い、この未曾有の状況の中で少しでも元気になっていただくために皆様のタンスで眠っているお着物を差し出してはいただけないでしょうか。

本来着物が持つ人と人、世代と世代をつなぐ力と、日本人の着物に対する底知れぬ愛着心をここに再発見しつつ、被災地を通して着物文化の発展に貢献していけたらと考えております。

敬具

つくばのメガソーラー完成

金曜日, 6月 29th, 2012
つくばのメガソーラー完成 来月から売電開始
【写真説明】完成した大規模太陽光発電施設=つくば市花島新田
兵庫県姫路市の総合建設会社「美樹工業」(三木茂克会長)がつくば市内で建設を進めていた出力2千キロワットの大規模太陽光発電施設(メガソーラー)が完成し、1日に試運転を始めた。再生エネルギー特別措置法が施行される7月1日から、東京電力に売電する。同社によると、同法に基づく発電事業は全国初となる見込み。
「美樹工業つくばメガソーラー発電所」は同市花島新田の約2・1ヘクタールに建設。太陽電池パネル(1・6メートル×1メートル)が計8246枚設置された。出力は2千キロ(2メガ)ワットで、一般家庭約500軒分の電力を賄える。発電量は年間約180万キロワット時で、二酸化炭素換算で583トンの削減を見込む。電気は同市萱丸地区や同島名地区に供給される見通し。
今後、同法に基づく設備認定を受け、東電との需給契約を交わした上で来月1日から売電を始める。同社は同施設の設備投資額を「約10億円」とし、「1カ月間の試運転で安全を確認した上で稼働させたい」としている。
同社は2007年に用地を取得。東日本大震災後の電力不足を受け、発電事業への参入を決めた。
同法に基づく固定価格買い取り制度について経済産業省は、太陽光で発電した電力を電力会社が買い取る価格の原案を消費税込みで1キロワット時当たり42円とし、6月中旬までに正式決定する方針。

つくばのメガソーラー完成 来月から売電開始  ~茨城新聞20120602~

兵庫県姫路市の総合建設会社「美樹工業」(三木茂克会長)がつくば市内で建設を進めていた出力2千キロワットの大規模太陽光発電施設(メガソーラー)が完成し、1日に試運転を始めた。再生エネルギー特別措置法が施行される7月1日から、東京電力に売電する。同社によると、同法に基づく発電事業は全国初となる見込み。

「美樹工業つくばメガソーラー発電所」は同市花島新田の約2・1ヘクタールに建設。太陽電池パネル(1・6メートル×1メートル)が計8246枚設置された。出力は2千キロ(2メガ)ワットで、一般家庭約500軒分の電力を賄える。発電量は年間約180万キロワット時で、二酸化炭素換算で583トンの削減を見込む。電気は同市萱丸地区や同島名地区に供給される見通し。

今後、同法に基づく設備認定を受け、東電との需給契約を交わした上で来月1日から売電を始める。同社は同施設の設備投資額を「約10億円」とし、「1カ月間の試運転で安全を確認した上で稼働させたい」としている。

同社は2007年に用地を取得。東日本大震災後の電力不足を受け、発電事業への参入を決めた。

同法に基づく固定価格買い取り制度について経済産業省は、太陽光で発電した電力を電力会社が買い取る価格の原案を消費税込みで1キロワット時当たり42円とし、6月中旬までに正式決定する方針。

つくばのメガソーラー完成

つくばのメガソーラー完成

つくばのメガソーラー完成

つくばのメガソーラー完成

自宅にサクラエナジーの風力発電は如何?~朝日新聞夕刊20120629~

20120629_s

取手市議会大飯原発再稼働反対

土曜日, 6月 23rd, 2012
大飯再稼働「撤回を」 政府への意見書可決
2012年06月22日
再稼働が決まった関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、取手市議会は21日、再稼働方針を撤回して「原発ゼロの日本」をめざすことを政府に求める意見書案を賛成多数で可決した。あわせて、東京電力の電気料金値上げに反対する意見書案を全会一致で可決した。意見書案は、いずれも共産党の議員が提出した。
再稼働の撤回を求める意見書については「福島第一原発事故の原因究明はいまだなされず、大飯原発は安全対策が確立していない。安全神話こそが、事故を引き起こした最大の教訓」と提案理由を説明した。
電気料金の値上げ反対については「国民が納得できる企業努力をせず、『料金値上げは権利』とする東京電力の身勝手な値上げは断じて認められない。経費がどんなにかかっても一定の利益を上乗せして電気料金に転嫁する総括原価方式を改めるべきだ」と主張した。

大飯再稼働「撤回を」 政府への意見書可決 ~朝日新聞20120622~ 他新聞

再稼働が決まった関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)について、取手市議会は21日、再稼働方針を撤回して「原発ゼロの日本」をめざすことを政府に求める意見書案を賛成多数で可決した。あわせて、東京電力の電気料金値上げに反対する意見書案を全会一致で可決した。意見書案は、いずれも共産党の議員が提出した。

再稼働の撤回を求める意見書については「福島第一原発事故の原因究明はいまだなされず、大飯原発は安全対策が確立していない。安全神話こそが、事故を引き起こした最大の教訓」と提案理由を説明した。

電気料金の値上げ反対については「国民が納得できる企業努力をせず、『料金値上げは権利』とする東京電力の身勝手な値上げは断じて認められない。経費がどんなにかかっても一定の利益を上乗せして電気料金に転嫁する総括原価方式を改めるべきだ」と主張した。

Dr.中川のがんの時代を暮らす41

火曜日, 6月 19th, 2012
Dr.中川のがんの時代を暮らす:/41 科学的判断を
毎日新聞 2012年06月18日 東京朝刊
被災地の復興を妨げている「がれき」は、岩手県で525万トン、宮城県では1154万トンに上ります。県内だけで処理するにはあまりに膨大な量で、両県は、ともに約120万トンの「広域処理」の依頼をしています。特に、宮城県石巻市周辺のがれきは宮城県の4割にあたる446万トンに達し、岩手県の総量に匹敵します。
さて、北九州市は、石巻市のがれきを受け入れる準備を進めており、先月23〜25日に石巻から搬入したがれきの試験焼却を実施しました。しかし、前日の22日朝、石巻のがれきを積んだトラックが北九州市の保管施設を目前に、立ち往生してしまいました。一部の過激な運動家など反対派約50人が、横断幕を掲げてスクラムを組んだり、正面ゲート前に座り込むなどして、搬入に抵抗したからです。市職員や福岡県警の警察官ともみ合いになり、男性2人が公務執行妨害の疑いで逮捕され、トラックは予定より8時間以上遅れて施設内に入りました。 一方、北九州青年会議所が3月、市民737人を対象に実施したアンケートでは、がれき受け入れに賛成が69・7%、反対は8・4%となり、「痛みは分かち合うべきだ」「積極的に協力すべきだ」など、受け入れに前向きな意見も寄せられたといいます。しかし、こうした「マジョリティー(多数派)」の「サイレント(静か)」な声は目立ちません。声の大きな少数の意見が「民意」とされるとすれば、民主主義のルールに反すると思います。
試験焼却の結果は、28日に公表されましたが、煙突からの排ガスや燃え残った主灰から、放射性セシウムは検出されませんでした。放射性物質を多く含むとされる飛灰についても、最大で1キロあたり30ベクレルと、国の埋め立て基準値8000ベクレルをはるかに下回りました。人体には、天然の放射性物質のカリウム40が含まれ、体重1キロあたり70ベクレル程度の放射能を持っており、がれきの放射能は問題にならないと考えられます。科学的な判断と「お互い様」の気持ちが広がれば、と思います。(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)

Dr.中川のがんの時代を暮らす41 科学的判断を ~毎日新聞20120618~

被災地の復興を妨げている「がれき」は、岩手県で525万トン、宮城県では1154万トンに上ります。県内だけで処理するにはあまりに膨大な量で、両県は、ともに約120万トンの「広域処理」の依頼をしています。特に、宮城県石巻市周辺のがれきは宮城県の4割にあたる446万トンに達し、岩手県の総量に匹敵します。

さて、北九州市は、石巻市のがれきを受け入れる準備を進めており、先月23〜25日に石巻から搬入したがれきの試験焼却を実施しました。しかし、前日の22日朝、石巻のがれきを積んだトラックが北九州市の保管施設を目前に、立ち往生してしまいました。一部の過激な運動家など反対派約50人が、横断幕を掲げてスクラムを組んだり、正面ゲート前に座り込むなどして、搬入に抵抗したからです。市職員や福岡県警の警察官ともみ合いになり、男性2人が公務執行妨害の疑いで逮捕され、トラックは予定より8時間以上遅れて施設内に入りました。 一方、北九州青年会議所が3月、市民737人を対象に実施したアンケートでは、がれき受け入れに賛成が69・7%、反対は8・4%となり、「痛みは分かち合うべきだ」「積極的に協力すべきだ」など、受け入れに前向きな意見も寄せられたといいます。しかし、こうした「マジョリティー(多数派)」の「サイレント(静か)」な声は目立ちません。声の大きな少数の意見が「民意」とされるとすれば、民主主義のルールに反すると思います。

試験焼却の結果は、28日に公表されましたが、煙突からの排ガスや燃え残った主灰から、放射性セシウムは検出されませんでした。放射性物質を多く含むとされる飛灰についても、最大で1キロあたり30ベクレルと、国の埋め立て基準値8000ベクレルをはるかに下回りました。人体には、天然の放射性物質のカリウム40が含まれ、体重1キロあたり70ベクレル程度の放射能を持っており、がれきの放射能は問題にならないと考えられます。科学的な判断と「お互い様」の気持ちが広がれば、と思います。(中川恵一・東京大付属病院准教授、緩和ケア診療部長)

希望の光プロジェクト「100万人の線香花火ナイト」

金曜日, 6月 15th, 2012
希望新聞:東日本大震災 「100万人の線香花火ナイト」 11日、鎮魂と復興願い
毎日新聞 2011年08月03日 東京朝刊
◇全国から参加者募集
岩手県でボランティア活動を続ける神戸市の会社員、田村忠さん(40)らが作った市民団体「希望の光プロジェクト」が11日午後8時半から、全国各地で一斉に線香花火に点火し、大震災の犠牲者を追悼する「100万人の線香花火ナイト」を開催する。田村さんは「11日は特別な日。毎年続けていきたい」と話し、参加者を募集している。
田村さんは95年の阪神大震災当時、兵庫県西宮市に住んでいて自宅が全壊した。東日本大震災発生約1カ月後に、会社を休職して被災地に入った。
軽油や灯油の配給などの仕事をしながら、保育園で花火会を企画したり、がれき撤去のボランティアを続けてきた。現在は、岩手県大船渡市の民家に身を寄せている。
線香花火は犠牲者の鎮魂とともに、今後の復興への願いを託して企画した。避難所や住宅地など狭い場所で可能で、毎年続けても経済的負担が少ないことから考えた。今回は全国で100万人の参加を目標にしている。
7月7日に行ったプレイベントでは、被災地だけではなく、北海道から沖縄まで2万人以上が参加したという。

希望新聞:東日本大震災 「100万人の線香花火ナイト」 11日、鎮魂と復興願い

毎日新聞20110803

全国から参加者募集

岩手県でボランティア活動を続ける神戸市の会社員、田村忠さん(40)らが作った市民団体「希望の光プロジェクト」が11日午後8時半から、全国各地で一斉に線香花火に点火し、大震災の犠牲者を追悼する「100万人の線香花火ナイト」を開催する。田村さんは「11日は特別な日。毎年続けていきたい」と話し、参加者を募集している。

田村さんは95年の阪神大震災当時、兵庫県西宮市に住んでいて自宅が全壊した。東日本大震災発生約1カ月後に、会社を休職して被災地に入った。

軽油や灯油の配給などの仕事をしながら、保育園で花火会を企画したり、がれき撤去のボランティアを続けてきた。現在は、岩手県大船渡市の民家に身を寄せている。

線香花火は犠牲者の鎮魂とともに、今後の復興への願いを託して企画した。避難所や住宅地など狭い場所で可能で、毎年続けても経済的負担が少ないことから考えた。今回は全国で100万人の参加を目標にしている。

7月7日に行ったプレイベントでは、被災地だけではなく、北海道から沖縄まで2万人以上が参加したという。

今年も希望の光プロジェクトが開催されます こちら

潮来前川あやめ園「第5回水郷の燈(あかり)」

6月16日 1万個のろうそくが灯るほかライトアップされたあやめも楽しめます

問 090-1031-1895

取手市 除染費用の一部18億円超

日曜日, 6月 3rd, 2012

~常陽新聞20120601~

20120602-j

さあこれからだ 新聞記事より

日曜日, 5月 20th, 2012
さあこれからだ:/30 あったかな心、つながる=鎌田實
毎日新聞 2012年05月19日 東京朝刊
心温まる話をしよう。
福島県石川郡平田村に、一般財団法人「震災復興支援放射能安全研究所」が設立された。田舎には場違いの研究所だが、次の世代を担う子どもたちを守るため、全身の内部被ばくを測定できるホールボディーカウンターや、食品や母乳の放射線量を検出できる高機能の検査機器が設置されている。
研究所は昨年10月中旬から今年3月末までの約5カ月半で、1万4111人の内部被ばくを検査してきた。来月には2台目のホールボディーカウンターを導入する。これまで日本では検査できなかった、小さな子どもの検査をできるようにしたいという。
ホールボディーカウンターは、1台で1億円を超す高額な機器だ。ぼくが21年間支援を続けているベラルーシ共和国のベトカという放射能汚染地域では、人口1万9000人の町にホールボディーカウンターが2台あったが、福島県には約200万人の県民がいるのに、ホールボディーカウンターはわずか10台ちょっとしかなく、ケタ違いに少ない。
そんななかで、民間の小さな研究所が2台ものホールボディーカウンターを設置した。18歳以下の子どもの内部被ばくの検査料は、なんと無料という。なかなかできることではない。
何でこんなことが、田舎の研究所でできるのか。実は、小さな、あったかな「気持ち」が、次々に連鎖を起こした結果なのだ。
研究所を設立したのは、医療法人誠励会。ひらた中央病院をはじめ、老人保健施設や老人ホーム、四つのデイサービスセンター、二つの診療所を経営している。福島第1原発事故以降、原発から30キロ圏内の施設や病院にいた寝たきりのお年寄りを、総力を挙げて受け入れてきた。
グループの病院には当時、120人近い患者が入院していたが、さらに169人、行き場所のない病気や障害をもったお年寄りを受け入れたのである。
昨年7月までの5カ月間は、戦場のようだった。リハビリ室などを仮の病室にし、待合室にベッドを置いたりした。もう限界と思いながらも、次から次へとやってくる患者を受け入れた。ピーク時は、スタッフの睡眠時間は1日2〜3時間という過酷な状態になった。
「困難に直面している人がいるのに、自分たちが手を差し伸べないわけにはいかない」
地域貢献のための、純粋なボランティアのつもりだったという。
この窮状をマスコミが報じた。医師や看護師や介護の専門家、一般の市民がボランティアとしてはせ参じた。その数は約400人。3カ月間もボランティアを続けてくれた看護師もいた。近隣の住民たちもお米や野菜を持ってきて、食事の手助けを買って出た。
「人の手が欲しいと思っているときに、全国から多くの人が応援に駆けつけてくれた。忘れることができない感動だった」という。全国から義援金も集まった。
これに対して、病院側がとった行動はすごい。
「30キロ圏内の障害老人たちを支えることができたのは、全国のたくさんの人たちの応援のおかげ。私たち医療法人の収入にしてはいけない」
あったかい。なかなかできないことだ。高額なホールボディーカウンターなどの機器を導入し、研究所を設立した熱い志に、ぼくは心を揺さぶられた。
財団の名誉理事長になってほしいと依頼された。通常はこういう話はお断りしているのだが、ぼくにできることなら一肌脱ぎたいと思った。忙しいぼくの健康を気づかう妻は「これ以上ボランティアするのは無理よ」と心配してくれた。それでも、一肌でも二肌でも脱ぎたいと思ったのだ。
これまで研究所で内部被ばくの検査をした人のうち、1キログラム当たり20ベクレル以上の内部被ばくが認められた人の割合は、10月1・24%、11月1・64%、12月1・84%、1月1・13%、2月0・45%、3月0・06%と、著明に減少している。
軽度の内部被ばくがあって再検査をした人は、18歳以下では92人いた。干し柿や山菜やイノシシの肉などが原因として考えられた。干し柿はチェルノブイリにはないので、新たに注意が必要だと思った。
食事の注意をすると、90人は明らかに放射線量が減少し、このうち84人は検出限界を下回った。ほぼゼロと考えていい。2人は横ばいだが、生活環境や習慣を見直しながら、3回目の検査を予定している。大人で20ベクレルを超えた14人は全員、再検査で放射線量が明らかに減った。
内部被ばくをしても、汚染されていない食品を食べていると、チェルノブイリでは90日で正常化すると言われた。この研究所には福島全県から患者が受診に来ているが、その多くは1〜2カ月間で正常化している。結果を怖がって検査を避けようとする人がいるが、見えない放射線に対処するためには、きちんと測定することが大切だ。
放射線とのつきあいは長期戦になる。放射線の「見える化」が大事だ。健康診断、内部被ばくの測定、食品の放射線測定を徹底しながら、子どもの命を守っていかなければならない。
民間の志のある研究所の取り組みは、原発事故という絶望のなかにともった、小さな明かりだ。この小さな明かりをともし続けるには、人の力も、資金も必要だ。次世代の子どもたちを守るためにも、この明かりを絶やさぬよう、多くの人たちに応援してほしい。

さあこれからだ あったかな心、つながる=鎌田實 ~毎日新聞20120519~

心温まる話をしよう。

福島県石川郡平田村に、一般財団法人「震災復興支援放射能安全研究所」が設立された。田舎には場違いの研究所だが、次の世代を担う子どもたちを守るため、全身の内部被ばくを測定できるホールボディーカウンターや、食品や母乳の放射線量を検出できる高機能の検査機器が設置されている。

研究所は昨年10月中旬から今年3月末までの約5カ月半で、1万4111人の内部被ばくを検査してきた。来月には2台目のホールボディーカウンターを導入する。これまで日本では検査できなかった、小さな子どもの検査をできるようにしたいという。

ホールボディーカウンターは、1台で1億円を超す高額な機器だ。ぼくが21年間支援を続けているベラルーシ共和国のベトカという放射能汚染地域では、人口1万9000人の町にホールボディーカウンターが2台あったが、福島県には約200万人の県民がいるのに、ホールボディーカウンターはわずか10台ちょっとしかなく、ケタ違いに少ない。

そんななかで、民間の小さな研究所が2台ものホールボディーカウンターを設置した。18歳以下の子どもの内部被ばくの検査料は、なんと無料という。なかなかできることではない。

何でこんなことが、田舎の研究所でできるのか。実は、小さな、あったかな「気持ち」が、次々に連鎖を起こした結果なのだ。

研究所を設立したのは、医療法人誠励会。ひらた中央病院をはじめ、老人保健施設や老人ホーム、四つのデイサービスセンター、二つの診療所を経営している。福島第1原発事故以降、原発から30キロ圏内の施設や病院にいた寝たきりのお年寄りを、総力を挙げて受け入れてきた。

グループの病院には当時、120人近い患者が入院していたが、さらに169人、行き場所のない病気や障害をもったお年寄りを受け入れたのである。

昨年7月までの5カ月間は、戦場のようだった。リハビリ室などを仮の病室にし、待合室にベッドを置いたりした。もう限界と思いながらも、次から次へとやってくる患者を受け入れた。ピーク時は、スタッフの睡眠時間は1日2〜3時間という過酷な状態になった。

「困難に直面している人がいるのに、自分たちが手を差し伸べないわけにはいかない」

地域貢献のための、純粋なボランティアのつもりだったという。

この窮状をマスコミが報じた。医師や看護師や介護の専門家、一般の市民がボランティアとしてはせ参じた。その数は約400人。3カ月間もボランティアを続けてくれた看護師もいた。近隣の住民たちもお米や野菜を持ってきて、食事の手助けを買って出た。

「人の手が欲しいと思っているときに、全国から多くの人が応援に駆けつけてくれた。忘れることができない感動だった」という。全国から義援金も集まった。

これに対して、病院側がとった行動はすごい。

「30キロ圏内の障害老人たちを支えることができたのは、全国のたくさんの人たちの応援のおかげ。私たち医療法人の収入にしてはいけない」

あったかい。なかなかできないことだ。高額なホールボディーカウンターなどの機器を導入し、研究所を設立した熱い志に、ぼくは心を揺さぶられた。

財団の名誉理事長になってほしいと依頼された。通常はこういう話はお断りしているのだが、ぼくにできることなら一肌脱ぎたいと思った。忙しいぼくの健康を気づかう妻は「これ以上ボランティアするのは無理よ」と心配してくれた。それでも、一肌でも二肌でも脱ぎたいと思ったのだ。

これまで研究所で内部被ばくの検査をした人のうち、1キログラム当たり20ベクレル以上の内部被ばくが認められた人の割合は、10月1・24%、11月1・64%、12月1・84%、1月1・13%、2月0・45%、3月0・06%と、著明に減少している。

軽度の内部被ばくがあって再検査をした人は、18歳以下では92人いた。干し柿や山菜やイノシシの肉などが原因として考えられた。干し柿はチェルノブイリにはないので、新たに注意が必要だと思った。

食事の注意をすると、90人は明らかに放射線量が減少し、このうち84人は検出限界を下回った。ほぼゼロと考えていい。2人は横ばいだが、生活環境や習慣を見直しながら、3回目の検査を予定している。大人で20ベクレルを超えた14人は全員、再検査で放射線量が明らかに減った。

内部被ばくをしても、汚染されていない食品を食べていると、チェルノブイリでは90日で正常化すると言われた。この研究所には福島全県から患者が受診に来ているが、その多くは1〜2カ月間で正常化している。結果を怖がって検査を避けようとする人がいるが、見えない放射線に対処するためには、きちんと測定することが大切だ。

放射線とのつきあいは長期戦になる。放射線の「見える化」が大事だ。健康診断、内部被ばくの測定、食品の放射線測定を徹底しながら、子どもの命を守っていかなければならない。

民間の志のある研究所の取り組みは、原発事故という絶望のなかにともった、小さな明かりだ。この小さな明かりをともし続けるには、人の力も、資金も必要だ。次世代の子どもたちを守るためにも、この明かりを絶やさぬよう、多くの人たちに応援してほしい。

閖上地区に芽吹いた「ハマボウフウ」

水曜日, 5月 9th, 2012

毎日新聞20120509

津波の被害を受けた地域では、虫や蟻がいないと聞きました

植物は強い生命力を持っていますね

震災前は、21370株が植えられていました

陸前高田市長さんからのメッセージです

木曜日, 5月 3rd, 2012

被災地に訪れることをためらわず「ぜひ来てほしい」

復興に向けて頑張っている市民の姿を見てもらうことが地域活性化につながる

陸前高田市

毎日新聞より

20120501s