Archive for 4月 25th, 2014

夜桜の新しい楽しみ方

金曜日, 4月 25th, 2014

東京新聞

長瀞町観光協会は二十五、二十六両日、同町長瀞のヤエザクラ園「長瀞通り抜けの桜」で、映像技術「プロジェクションマッピング」を使ったイベントを行う。

桜並木をスクリーン代わりに、観光客のカップルらを楽しませる趣向だ。

都内のコンテンツ制作会社の有志が協力し、「夜桜の新しい楽しみ方を提案したい」と試験的に実施する。

プロジェクションマッピングは、映像をスクリーンではなく凹凸のある物に映す手法。

今回のイベントでは、半円形に並ぶ桜四本に向け、幅五メートルほどのドーム状に映像を映し出す。指定の場所で見物客二人が手をつなぐと映像が開始。

つないだ手と別の手を動かすとセンサーが感知し、桜の花びらが舞う様子や水の流れなどの映像が次々と変化する。

企画したのは「ピラミッドフィルム クアドラ」(東京都港区)の有志。

二月の記録的大雪被害を受け、無償で協力を申し出た。

プロデューサーの石川淳さん(33)は「桜のライトアップを人の動作に合わせて変化させるのは珍しいと思う。

目の前で映像が変わる様子を楽しんでほしい」とPRしている。

町観光協会の担当者は「二十~四十歳代を中心に、桜のライトアップの認知度を高めるきっかけにしたい」と話している。

プロジェクションマッピングは午後七~九時に実施。

「通り抜けの桜」は、宝登山(ほどさん)ふもとの不動寺境内にあり、約二・二ヘクタールに三十種五百本のヤエザクラが植えられている。

開園時間は午前九時~午後九時で、三十日まで午後六時半から夜間ライトアップを行っている。

花は現在、七分咲きで見ごろを迎えている。

入場料は中学生以上二百円、小学生百円。問い合わせは、長瀞町観光協会=電0494(66)3311=へ。

 

長瀞通り抜けの桜 プロジェクションマッピング 動画Facebook長瀞町観光協会

ローバーズとロージーズ

金曜日, 4月 25th, 2014

女の気持ち ローバーズ 毎日新聞 20140424

老婆の漢字からは何を想像するか?

誰しもその文字通りの姿、形を想像するに違いない……ので私は勝手に老婆=ローバー・老爺=ロージーと名付けている。

最近では50年前のローバーズ・ロージーズとは比べ物にならないくらい元気はつらつな方たちが大勢いらっしゃる……。

が、やはり80歳前後ともなれば、皆それなりの不具合を抱えているのは当然というもの。

私の交通手段はもっぱら市電であるが、いつも乗る停留所から終点までは7、8分、この間によくお隣に座った方から話しかけられる。

私はいつも優先席を利用させていただいているので当然、お隣さんもロージーズ・ローバーズだ。

何気ない季節のあいさつから始まり病院、病気、痛いところや夫の有無、親戚縁者、遠くに住む子供たちやご近所さんの話になる。

初めて言葉を交わした方の事情を伺ってもねえ……そんな話を聞いているうち終点に着いてしまう。

すると降り際に、「あなたにコーヒーおごるから一緒にどう?」とか「もし時間があったらぜひ、ご一緒にコーヒー飲みたい」とのお誘いを受けることがある。

誘ってくださる方々はほぼ、私と同年代のローバーズ(老婆たち)だ。

電車で言葉を交わしただけの見ず知らずの私をなぜ、コーヒーに誘ってくださるのかわからない。

今度また、そんなことがあったら少しおっくうだけれど、ご一緒すべきか否かと考えている今日このごろなのです。